「ハリー・ポッター」で English Time

アクセスカウンタ

zoom RSS 翻訳するって、むずかしい....

<<   作成日時 : 2007/11/07 15:45   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 19




ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6) ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
J. K. ローリング、J. K. Rowling 他 (2006/05/17)
静山社

この商品の詳細を見る




英語で書かれた物語を、英語のまま読む。その大変さは、英語学習者の1人として身にしみているところです。わからない単語や表現ばかりがでてくると、いちいち辞書をひくのも厄介ですよね。だけど、なんとか原書で楽しみたい......。ある意味ストレスです、これって。
ハリポタの魅力に気がついて、こんなブログを始めた私には、新たに加わったストレスがあります。それは、英語を日本語に訳す難しさからくるもの。翻訳の大変さはわかっていたつもりなんですが、実際にやってみると本当に本当に頭を抱えてしまう作業なんです....。








たとえば。








先日の第32章に、こんなセリフがあります。






【警告】
この先の章についてのネタバレが含まれています! 第33章より先のストーリーをまだ知りたくない方は、お読みにならないでくださいね。
























瀕死の状態にあるスネイプのセリフです。



"Look.........at.........me..............."



さあ、この英語。どう料理いたしましょう。






素直に訳せば、なんてことはありません。

「私を見ろ」
「こっちを見て」





こんな感じですよね。


ところが、この先の章を読んでいる人にとっては、このセリフを口にしたスネイプという人物の心境がわかっています。ただ単に「見て」と言っているだけではないということを、読者は知っているわけです。このセリフは、自分が愛した人と同じ瞳をもっている少年に向けて投げられた、孤独な男の最後の言葉なのですから......。





感傷的なタイプだったら、こんな訳があるでしょう。

「その瞳で......見つめて......くれ......」




こんな訳もあるかもしれません。

「わたしを.....許......せ」




やわらかく考えれば、これだってアリかも。

「愛して...た.....」




スネイプのキャラクターを知っている人ならば、

「目を......そら.......すな......」


なんて訳が好みかも。





原書を日本語に訳すって、本当にデリケートな作業だということが、このブログで記事を書いてみて初めてわかりました。翻訳って、いろんなことに気を配っていなければなりません。

1) 原書に対して
 ・ オリジナルに忠実であるように
 ・ 世界観が伝わるように
 ・ 意訳しすぎないように

2) 読者に対して
 ・ 日本語の翻訳がネタバレにならないように
 ・ 意味が通じるように
 ・ 訳者のイメージを押し付けないように


たかが Look at me.   されど Look at me.



あなたは、どのようにこの原文を訳されますか?






参加しています♪

  








テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
私もブログ楽しみにしている一人です。
私にも子供がいるので、よく翻訳をしている時間があるなあ、といつも感心してしまいます。
最後までがんばって下さいね。楽しみにしています。
今回の訳ですが、私なら「リリー・・・」と訳すだろうなと思います。死の間際にスネイプがみていたのは、ハリーの眼の中のリリーではなく、リリー本人だろうと思うから。ハリーをリリーとしてとらえたんじゃないかなと思う。かなり勝手な解釈ですが。日本語への翻訳って、英語より日本語の能力がないとできないですよね。

    

三人娘
2007/11/07 19:04
Emiさん、本当に翻訳って難しいと思いますよ。
第32章の所でも書きましたが、この「Look at me」と直前に出てくる「take it」は意訳すべきか、直訳すべきかで相当迷うと思います。
Emiさんが書いてる通り「オリジナルに忠実であること」と「訳者のイメージを押し付けない」
さらに、「読者に十分想像の余地を残す」と言う事を考えると、直訳に近い方が良いのかなと思います。ここまで普通に読んできた人は、その後の展開を知らないわけで、後の展開を匂わせる事は「翻訳」としてはNGだろうなぁと。ハリポタ全体の「分析」としては、OKなんですけどね。
だから、第7巻の題名の「Deathly Hallows」も、本当に「秘宝」で良いのかな、ってのも、まだ悶々としています。(しつこい? 汗)
けんにぃ
2007/11/07 19:38
私も翻訳の難しさ、ハリー・ポッターに出会ってわかりました。ローリングさんの文章が素晴らしいだけに、とても難しいですよね!
「Look...at...me」ももちろんですが、
英語の「I」ひとつをとっても、日本語だとその人が自分のことをなんて呼ぶかで、人間性が現れますよね。ダンブルドアは「わし」、スネイプは「我輩」、もちろんハリーは「僕」。実は、ハリーが成長していくにつれて、いつからか自分のことを「俺」と呼ぶんじゃないかとハラハラしてました(笑)
それに、英語的なジョーク(?)も大変だと思います。今回のジョージの「holy(聖人)」「holey(穴)」も耳にかけてどう翻訳するのか、松岡さん大変じゃないでしょうか?他の国の翻訳家さんたちも大変で泣いている、と記事で読んだことがあります(汗)
みさと
2007/11/07 20:06
連作ものだと、作者さんは当然すべてを知っているわけですが、訳者はどちらかというと読者だから難しいですね。松岡さんも、1〜6巻の訳に手を入れたくてしょうがないんじゃないかと思います。

「目を……そら……すな」
これいいですね、その目で自分の目を見てくれという気持ちが出てますし、意訳とまではいかないし。

題名もけんにぃさんの説に一票。
絵本の「死」とかお墓の文言とも関連してるんでしょうし。
中途半端に「秘宝」なんて意訳するなら「ハリーポッターと三種の神器」にしちゃえばいいのに(笑)

ちなみに、私の頭の中では5巻の題名は「ハリーポッターと不死鳥戦隊フェニックス」です。
(5巻も第一報の邦訳では「不死鳥の勲章」でしたね)
沖石
2007/11/07 20:13
僕は翻訳って、突き詰めたら一人一人にその人なりの翻訳ができあがるんじゃないかと思います。
完全にオリジナルの意味を理解するには、元の言語を理解して元の言語なりに感じるしかないんですが、所詮日本人として育っている以上、元の言葉を理解したとしても、その表現で、ネイティブの人達が感じるのと同じようには感じることができないんですよね。訓練していけばいつかは感じられるかもしれないけど、10年とか20年とかかかる話だと思います。
日本人であれば自分の日本語的な感受性で最も同じような感覚を得られる言葉や表現に置き換えることによって、初めて、ネイティブの人達が原書を読んだ時に近い感動を得られるようになると思います。
そして所詮日本語で同じ言葉を使ったとしても、意味の受け取り方や感じ方は人によってかなり違いが出てくるので、結局理想を追求すると自分だけの一番の翻訳というのができあがるということです。日本人全体の共通項を求めないといけない商用版の翻訳に比べると、かえって楽で合理的な部分もある気がしますね。
チビ
2007/11/07 22:32
なので、自分なりの翻訳を作るというのは日本人として最も原書を楽しむ事ができる、非常に贅沢な趣味だなあと思います。

ちなみにちょっと下品ですが、Blast-Ended Skrewtの僕にとっての一番の訳は、暴発屁っこきスクリュートです。(Skrewtは無理に訳さない)
チビ
2007/11/07 22:32
三人娘さん、こんにちは(^^) コメント、ありがとうございます〜〜。ひとつの記事を書こうと決めたら、少なくとも1日はかかってしまいます。要所をチェックして、意味を調べて、アップするまではパソコンにべったりですしね....。子ども達が大きくなって、下の子は幼稚園が終わったら宿舎の公園で野球に興じていますし、その間にぱぱっと書いちゃってます。夜真っ暗な中でキーを叩いたり、はい、これでも結構がんばっているんです....楽しいからじゃないとできないですね♪
三人娘さんの「リリー....」にポイント! この訳もいいなぁ。いろんな Look at me. がありますね!
Emi
2007/11/08 08:32
けんにぃさんの「秘宝」に関するご意見、沖石さんも賛同くださってますよ〜〜! 今ちょっと不安なのは、日本語版が「秘宝」という言葉を使っていないときのこと....。このブログの記事をぜ〜んぶ書き直しって、ちょっと! ちょっと、ちょっと! ........って思いますもの。
Emi
2007/11/08 08:35
みさとさん、本当にそうですよね! 「わし」にするか「我輩」にするか。我輩というのは、松岡さんの日本語訳を参考にさせていただいたのですが、スネイプの性格を見事に言い当てておられると思います!
Emi
2007/11/08 08:40
沖石さん、え〜〜〜! そうなんですか? 以前にも邦題の案が現実のタイトルと違っている場合があったのですか!? うわ、イヤだな。このブログの「秘宝」は、そのままにしておいていいかしら。正直いちいち修正するのって面倒ですねぇ(もともとメンドくさがり)。不死鳥戦隊フェニックス、には「フフッ」と笑わせていただきました。息子が好きそうなタイトルです。
Emi
2007/11/08 09:04
........ということはですよ、チビさん。私って実に贅沢な趣味を楽しんでいることになりますね! 自分の好きな言葉で、自分の好きなハリポタを、自分の思い描く形で書いているわけですから。本当に、英語を勉強しておられる方には、自分でハリポタを読んで訳してみられることをオススメします。こんなに辛く、楽しい作業はないですもの。加えて、多くのハリポタファンの方と交流できるのですから、願ったり叶ったりです。
Emi
2007/11/08 09:12
私は『Look at me.』は『我輩を見てくれ』でいいと思います。なぜなら、その時のスネイプの目の前に見えていたのはハリーではなくリリーだったと思うからです。『我輩の過去の過ちを許してくれないか。(あのとき振り向いてくれなかったリリーに)我輩はあなたの息子に出来る限りのことをしたのだ。だからこっちを向いてくれ。過去の過ちを償った今の我輩にならリリーは振り向いてくれるだろう。』という思いが含まれているのだと私は思うからです。毎度のことながら独創的な考えですみません。
Hero Snape
2007/11/08 15:32
私は5巻のスネイプの記憶の中でスネイプがリリーに言った言葉とは裏腹にリリーに特別な感情があるのではないかな...とちょっとだけ思っていたのと、リリーから受け継いだハリーの目が重要視されていたことで32章を読み終わった時点には、あぁ...ハリーの目はやっぱり愛する人の目だったのかなぁ...と目がカギなんだと思いました。でも33章を読んでいるうちになぜか考えが変わってきて「Look...at...me」を目も重要ですが記憶の糸の方に重点が行ってしまったんです。(間違ってます絶対!ムードもないですし) 自分でも情の深みに欠けてるな...と思います。スネイプの中では愛するリリーの目に看取られ最後を迎えたいという気持ちは絶対含まれていると思います。でもこの時点で襲われて瀕死のスネイプはハリーに重大なことを一刻も早く伝えなければならなかったはずで、この先のハリーの決断と行動に大きく左右します。ハリーがスネイプの記憶に入れば全ての謎は一目瞭然です。命を犠牲にしてハリーを守ったリリーと同じく、命を懸けて最後まで役割を全うした勇敢な男というイメージが私には強く残ってしまいました。
miki
2007/11/08 18:49
題名については、第一報に関しては記事にした記者の訳でしょうね。だからたいてい「(仮題)」となってますね。5巻に関しては、英国版発売前に(つまりだれも読んでいないときに)題名だけ発表されたので「勲章」になってしまったんでしょう。
6巻も堂々と「混血の王子」と題名のみ発表の記事では書いてありました。
意味的には「半純血の」かもしれませんが、それじゃネタバレですし、しかも「プリンス」も二つの意味をかけてるし、この辺は日本の駄洒落みたいなもので意訳しかできないですね。

そういえばシャーロック・ホームズの「斑の紐」という話も邦題はネタバレですね。SPECKLED BAND の BAND を「一団・バンド」という意味なのか「ひも」という意味なのか考えるシーンがあったと思いました。
でも、そういうところから「科目としての英語の勉強」でなく、「興味ある異文化を調べる」ということになるわけですね。

英文和訳の問題の解答のために辞書を引くのは大嫌いでしたが、物語を読むために単語の意味を考えて調べるのはとてもおもしろいですね。
沖石
2007/11/08 22:28
Hero Snapeさん、松岡さんの訳は、おそらく同じものになるのではないでしょうか?? 「我輩を見てくれ」このひと言は、リリーへの思いと、これまでの自分の行動の意味と、これからのハリーの使命について目をそらすなといういろんな思いがいっぱいつまっている良訳だと思います(^^)
Emi
2007/11/09 09:35
mikiさんは、とっても深い部分を読んでおられると思います。おっしゃるとおり、ペンシーブを使ってハリーがスネイプの記憶を見ようとしなければ、この後の章は大きく変わってしまうわけですよね。そういう意味では、この Look at me. は「真の私を(記憶の糸を使って)見ろ」というようにも解釈できるのかもしれません....。
Emi
2007/11/09 09:37
沖石さん、過去のハリポタも「仮題」というものがあったのですね....。日本語版をチェックしていなかったので、まったく知りませんでした。ますますこのブログの記事をどうしたものか、頭が痛くなってきました。「仮」という言葉、私も使っておけばよかったな〜〜〜〜(--;)
Emi
2007/11/09 09:39
はじめまして

イヤーほんとに難しいですね。翻訳って

確かに原文のイメージと違ったり、日本語版だけでは状況が想像しにくかったりするところがあります。
「僕を見てくれ」
私はすきなんです。実は

33章のリリーに対するすっごく弱いスネイプを見ていると、ああやっぱりあれはハリーの中にいるリリーに話しかけていたんだな〜とまた鳥肌が立ちました。

原書と日本語版のどちらかをもう一度一から読んでみたいな いつの日か
ぽた
2009/04/07 07:23
ぽたさん、私も「ボクを見てくれ」というのがいいな〜と思います(*^^*) ぜひぜひ原書にチャレンジなさいませんか! 私の誤訳を教えてください!!!
Emi
2009/04/09 09:31

コメントする help

ニックネーム
本 文
翻訳するって、むずかしい.... 「ハリー・ポッター」で English Time/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる