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zoom RSS 第7巻 第9章 A Place to Hide

<<   作成日時 : 2007/09/13 23:42   >>

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J.K.Rowling (2007/07/21)
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                  【ネタバレ注意です】




第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次




第9章のあらすじ

ビルとフレアの結婚式で賑わっていた「隠れ穴」に、デスイーターが現れた!
ハリーとロン、ハーマイオニーは、「姿くらまし」でマグルの町に逃げる。機転をきかして荷造りをしていたハーマイオニーのお陰で着替えを済ませ、コーヒーショップでなんとか落ち着けたかと思った矢先、なぜかハリーの追跡に成功したデスイーター2人に襲われ、対戦する羽目になる。
かろうじて敵を倒し、グリモールド・プレイス12番地に逃げ込む3人。
額の傷はうずき、ヴォルデモートの激怒を感じるハリーだったが、今はただその激痛に耐えるしかなかった......。




第9章のはじまり

第9章は、こんな英文ではじまります。

Everything seemd fuzzy, slow.


こんな風に訳してみました。
すべてがぼんやりして、時間が止まったかのようだった。

1) fuzzy ... ぼんやりした、あいまいな

「奴ら(デスイーター)がやってくる」
キングスリーの守護霊(パトローナス)が危険を知らせてくれたというのに、魔法省がのっとられたというあまりの出来事に、誰もがポカンとしていました。そして、悲鳴があがったのです。




第9章がわかる英文チェック

次の5つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも?

Harry and Hermione threw themselves into the panicking crowd.


こんな風に訳してみました。
ハリーとハーマイオニーは、混乱している群衆の中へと飛び込んだ。

1) throw into ... 〜に投げ込む

結婚式の和やかな空気はかき消え、参列者はみな大慌てです。「隠れ穴」周辺ではできなかったはずの「姿くらまし」で逃げる者もいて、どうやら「隠れ穴」を守り続けていた保護の呪文は、魔法省陥落とともにすっかり効力を失ってしまっているよう....!
マスクをした人影が現れました! デスイーターに違いありません。ルーピンとトンクスが、必死に保護の呪文をかけています。
「ロン! ロン!」 姿の見えないロンの名前を、必死に叫んでいるハーマイオニー。ハリーは、はぐれないよう彼女の手をしっかりと握りしめています。やっとロンを見つけ、手に手をとった3人は、ハーマイオニーの「姿くらまし」の術で、「隠れ穴」を飛び出すのですが......。

行き着いた先は、トッテンハム・コート通り。すっかり夜も更けています。ハーマイオニーが、ハリーやロンの着替えや透明マントをバッグから取り出し、3人は周囲の酔っ払いから逃げるように、1軒のさびれたオールナイトカフェに入りました。



A light layer of grease lay on all the Formica-topped tables, but it was at least empty.


こんな風に訳してみました。
油脂がべったりと付着した跡が見えるフォーマイカ仕立てのテーブルばかりだったが、少なくとも客の姿はなかった。

1) grease ... 油脂、脂肪
2) Formica ... (商標)フォーマイカ 《耐熱効果のある板で、家具などに用いられる》

ハリーは、店に入ってじっとしていたくはなかったのですが、透明マントを被ったまま、テーブルにつきました。ポリジュースの効果が薄れてきて、メガネをかけます.....不安。
「漏れ鍋 ( Leaky Cauldron )は近いよ。行けば、情報がつかめるかも」
そうロンが言うと、
「ダメよ! ヴォルデモートが魔法省をのっとったのよ。ほかにどんな情報がいるっていうの?」
ハーマイオニーは、激しく反対します。この会話の直後に、2人の職人風の男がカフェに入ってきて、ハリー達が座っている席の近くに腰をおろします.....。
ロンの言った「漏れ鍋」とは、ロンドンのチャリング・クロス通りに面している居酒屋のことです。「ハリー・ポッターと賢者の石」で、ハリーはハグリッドに伴われ、この店からダイアゴン横丁へとショッピングに出かけました。
まずいコーヒーに辟易したロンが、「もう出ようよ」と言うので、ハーマイオニーがバッグに手を伸ばしかけた、そのとき.......!?



The two workmen made identical movements, and Harry mirrored them without conscious thought:


こんな風に訳してみました。
あの2人の職人男が、まったく同時に動いた。そして、ハリーも。無意識のうちに体が反応していた。

1) identical ... まったく同じ
2) mirror ... 反射する、再現する
3) conscious ... 意識的な

怪しいなと思っていたんです! やっぱり、ハリーたち3人の近くに腰を下ろした男2人は、デスイーターでした〜。この場面で、いかにハリーが「闇の魔術に対する防衛術」に優れているかがわかります。反射神経で動けるなんて、まるでイチローの世界です。
ロンが一瞬遅れて、襲撃に気づきます。テーブルの反対側にいたハーマイオニーを押しやり、デスイーターから守ろうとしますが、そのロンをねらってのデスイーターの呪文が、危うく頭をかすめました。ハリーは透明マントを被ったまま、"Stupefy!" と叫びます。
窓に跳ね返ったハリーの呪文が、誤ってマグルのウェイトレスにかかってしまうやら、店の中はメチャクチャになるやら、ロンは縛りあげられてしまうやらで、うわ〜〜〜〜、大混乱です。
どうにかこうにか、デスイーターを静止させることに成功し、ハーマイオニーが忘却の術を彼らにかけて、なんとか事態はおさまりましたが、でも、どうしてハリーたちの居場所がばれてしまったんでしょうか???

「隠れる場所が必要だ」
ロンが言うと、ハリーはきっぱりとこう答えました。
「グリモールド・プレイスに行こう」
そこは、シリウスの生まれ育った家であり、「不死鳥の騎士団」の元本部であり、あのスネイプに位置が知られてしまっている場所でもあるのです。
「バカ言わないで。スネイプが来るわ!」
「だからなんだ? スネイプと対面できるなんて、願ってもないことだよ!」
「でも....」
「ハーマイオニー、ほかに隠れ場所があると思う? もしボクに追跡装置がつけられているんだとしたら、どこに行こうが見つかってしまうさ」 
渋々ハーマイオニーは了解しました。3人は、グリモールド・プレイスに「姿あらわし」します。



Number twelve was visible to them, for they had been told of its existence by Dumbledore, its Secret-Keeper, and they rushed toward it, checking every few yards that they were not being followed or observed.


こんな風に訳してみました。
12番地は、ちゃんとそこにあった。3人とも、グリモールド・プレイスの「秘密の守人」であったダンブルドアから、直にその存在を聞かされていたからだ。急ぎ足で彼らは屋敷に近づき、尾行されてはいないか、監視されてはいないかと、周囲をチェックした。

1) existence ... 存在
2) be observed ... 監視される

ハリーが杖で玄関を叩くと、扉がきしんで開きます。中は荒れ放題。恐る恐る、中へ入っていくと...
「セブルス・スネイプか?」
マッド・アイのささやき声がしました。
「スネイプじゃない!」
そうハリーが叫びます。3人の舌が勝手に口の中でまるまり、喋れなくなってしまう寸前でした。
さらに先に進んだ彼らの前に、暗闇から人影がぬ〜〜〜〜っと現れます!
顔はくぼみ( face sunken )、骸骨のような( fleshless )、空っぽの眼孔( empty eye socket )、衰えた腕をあげて、ハリーを指さすその姿は......ダンブルドア!!!???
「ちがう!」 ハリーは叫びます。
「ボクらじゃない! あなたを殺したのは....!!」
『殺した』という言葉と同時に、ダンブルドアの朽ちた姿はホコリとなって、かき消えました。
ハーマイオニーは恐怖のあまり、床に崩れ落ちて頭を抱えています。
ロンは全身ぶるぶる震わせながら、「だ、だいじょーぶ。行っ......行ってしまったよ」と、ハーマイオニーの肩をたたいています。
すべて生前にマッド・アイが仕掛けたスネイプ避けの秘策なのでしょうが、なんともおどろおどろしいではありませんか........。

屋敷に入り、他に侵入者がいないことを確かめた後、またハリーの額の傷が痛み出します。強烈な痛みに、思わず叫んでしまったハリーです。不意に、ウィーズリーおじさんのパトローナスが現れ、
「家族は無事だ。返事はよこすな。私たちは監視されている」
と告げます。ホッと安心するロン、彼の腕をぎゅっと握り、「みんな無事だったのよ、無事だったのよ」とささやくハーマイオニーを抱きしめます。
ハリーの額は、割れるように痛みだしていました。2人に悟られまいと、さりげなさを装って、1人トイレへ向かうのですが....。



He barely made it: Bolting the door behind him with trembling hands, he gasped his pounding head and fell to the floor, then in an explosion of agony, he felt the rage that did not belong to him possess his soul, saw a long room lit only by firelight, and the great blond Death Eater on the floor, screaming and writhing, and a slighter figure standing over him, wand outstretched, while Harry spoke in a high, cold, merciless voice.


めちゃくちゃ長いです! あきらめずに、こんな風に訳してみました。
ハリーは、かろうじてトイレに駆け込むことができた。震える手で後ろ手に鍵をかけ、激しくうずいている額の痛みにあえぎながら、床に倒れこんだ。それから、断末魔の苦しみがやってきた。自分のものではない激しい怒りを、身体の内に感じた。暖炉の光に照らされた細長い部屋が見えた。ブロンドの髪のデスイーターが、床の上で叫びながら身もだえしている。ぼんやりした人影が彼を見下ろすように立ち、杖を伸ばしていた。ハリーの口から、甲高く冷たく、無慈悲に響く声がもれた。

1) barely ... かろうじて
2) gasp ... あえぐ
3) agony ... 苦悶、断末魔
4) rage ... 激怒
5) writhe ... 身もだえする

「またもハリー・ポッターを逃がしただと.......?」
気を失いそうになるほどの激痛に襲われながら、デスイーターを拷問しているヴォルデモートの姿を見ているハリー。『見て』いるというより、『体験』してしまっています。この現象の意味は? 後の章で、明らかになります。



第9章のおわり


第9章は、こんな風に締めくくられています。

コンコンコンッとドアがノックされ、ハーマイオニーの声にハリーは飛びあがった。
「ハリー、歯ブラシいる? 持ってるわよ」
「ああ、よかった。ありがと」
ハーマイオニーを入れるため立ちあがり、できるだけ普通に聞こえるように必死で声を装いながら、ハリーは答えた。
 

これで第9章は、終わりです。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪
日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この結婚式場からハーマイオニーが姿くらましするシーン、鮮明に映像が目に浮かんで、映画化が楽しみになったシーンでした。
大混乱になった結婚式場、呪文が飛び交うなかで、急にややスローモーションで体を翻すハーマイオニー、周りの情景は渦をまくように溶けていき、暗闇へと消えていく3人。
チビ
2007/11/03 06:54
う〜ん、チビさんの描かれる情景も、映画のようですよ♪ 美しい....。
Emi
2007/11/03 23:11
はじめまして(^0^)ノ
洋書読解にいつも役立たせていただいています。

去年イギリスへ旅行へ行く機会があり、トッテナム・コート・ロードの夜の街を歩きました。
そこはクラブなどが立ち並ぶ、福岡で言えば中州というより親不孝といった感じで、たくさんの若者が夜遅くまで飲み歩いて、他の町より逆に安心して歩けました。
私もハーマイオニーみたいに声を掛けられちゃいましたが、笑顔で断るとあっさりとあきらめてくれましたよ^^
イギリス人は日本人と気質が似ているようで「笑ってごまかす」が通用しやすいように思いました。

そこから1キロほど南に下った、テムズ川沿いに
漏れ鍋のあるチャリング・クロスがあります。

川沿いにさらに1キロほど南に行くと、映画の撮影が地下鉄構内で行われた、ウェストミンスター駅があります。
国会議事堂もあることから、私は勝手にその近辺に魔法省の入り口があると想像しています^^;
たけとも
2008/02/09 10:39
たけともさん、コメントありがとうございます。それにしても素敵です♪ イギリスでのハリポタの舞台を体感していらっしゃるのですね。私も行きたいッ。国会議事堂の近くに公衆電話があれば、まさにそこですね(*^^*)
また体験記、お聞かせください。
Emi
2008/02/11 17:41

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