【ネタバレ注意です】 【第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次】 第5章のあらすじ ヴォルデモートに追いかけられ、危機一髪のところで、ハリーは再び魔の手から逃れることができた。その直後、バイクもろとも沼に墜落し、ハリーは意識を失ってしまう。気がつくと、そこはトンクスの両親の家だった。傷だらけのハグリッドも無事で、2人から手当てを受けていた。トンクスの実家から、ポートキーでロンの家「隠れ穴」に向かったハリーは、ウィーズリーおばさんやジニーに温かく出迎えられたものの、まだ誰1人として戻っていないことを知らされ、衝撃を受ける。最初に現れたのは、ルーピンとジョージのペアだったが、なんとジョージはスネイプからの闇の魔術攻撃を受け、片方の耳を完全に吹き飛ばされてしまっていた。 やがて、次々に「隠れ穴」に戻ってくる同志たちは、みな一様に動揺していた。ジョージ以外、負傷者はいなかったものの、たった1人、ヴォルデモートの攻撃をまともに顔面に浴びてしまったマッド・アイが死んでしまった。恐怖のあまり大騒ぎして姿をくらましてしまったマンダンガスに腹をたてる者、「裏切り者がいるはずだわ!」と仲間の行動を疑いはじめる声がでるなか、ハリーはきっぱりとこう言った。 「みんな、お互いを信じあうべきだよ。ボクは、みんなを信じてる。ヴォルデモートにこのボクを売ろうなんて、そんなことを考えている人はこの部屋にはいやしない」 第5章のはじまり 第5章は、こんな英文ではじまります。 "Hagrid?" こんな風に訳してみました。 「ハグリッド?」 ハリーは、身体の周りの金属や皮の破片から身を起こそうともがいた。立ち上がろうとすると、彼の両手は泥だらけの水に数センチ沈みこんでしまう。 1) struggle ... もがく 2) debris ... 破片、残骸 3) muddy ... ぬかるみの はいつくばって、どうにか沼から抜け出すと、地面に転がった大きなかたまりがありました。ハグリッドです。ハリーは声をかけますが、ハグリッドはぴくりとも動きません。そのとき、 「そこにいるのは誰だ? ポッターか? お前さん、ハリー・ポッターか?」 という耳慣れない声がします。同時に女性の叫び声が聞こえました。 「衝突したのよ、テッド! 庭に激突したんだわ!」 そのまま気を失ってしまうハリー.......。 第5章がわかる英文チェック 次の6つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも? He opened his eyes and saw that he was lying on a sofa in an unfamiliar, lamplit sitting room. こんな風に訳してみました。 目を開けると、ハリーはランプの灯った見慣れない居間のソファの上に横たわっていた。 1) lamplit ... ランプによって照らされた 2) sitting room ... 居間(主に英) 初対面になるトンクスのお父さん、テッドは、金髪 fair-haired で、たいこ腹 big-bellied なんですね。 ハリーは、かなりすごい衝撃で地面に叩きつけられてしまったようです。トンクスのお父さんによれば、あばら骨が折れ、歯が折れ、腕の骨まで折れていたようで...。でも、彼のお陰で歯は再生したようです。よかった、よかった。 部屋に入ってきた女性を見て、ハリーはビックリ仰天!! 「お前!」と叫んで、杖を探り、戦おうとします。それも無理はありません。彼女はテッドの奥さんなんですが、ヴォルデモートの僕であるベラトリックスのお姉さん(妹?)でもあるんです。そっくりなんだけど、彼女の方が、少しだけ大きくて優しい瞳をしているのでした。 ハリーはハグリッドとともに、テッドの家からポートキー(小さなヘアブラシ)を使って「隠れ穴」に飛びます。 「隠れ穴」では、予定していた順番どおりに帰ってこない家族や仲間たちを心配して待っているウィーズリーおばさんとジニーがいました。 申し訳ない思いでいっぱいのハリーに向かい、ジニーが事情を説明します。 "Ron and Tonks should have been back first, but they missed their Portkey, it came back without them," she said, pointing at a rusty oil can lying on the ground nearby. こんな風に訳してみました。 「ロンとトンクスが一番最初に戻ってくるはずだったの。でも、2人ともポートキーをつかみ損なったんだわ。ポートキーだけが戻ってきてしまって」 ジニーはそう言うと、そばの地面にころがっているさびついたオイル缶を指さした。 1) rusty ... さびついた 知りませんでした! ポートキーって、ずっとそこに設置してあるものじゃなく、つかみ損ねると使用できない装置だったんですね(知らなかったのは私だけか!?) 確かに、ゴブレットの巻でクウィディッチのトーナメント大会に出かけたとき、ハリーが寸前までポートキーをつかんでいなくて、ウィーズリーおじさんが慌てていましたっけ。これまでずっと、ポートキーは公衆電話みたいなものかと思っていました。 2番目に帰ってくることになっていたのは、ウィーズリーおじさんとフレッドでした。ハリーとハグリッドの順番は、3番目だったのです。何事もなければ、ルーピンとジョージがそろそろ帰ってくるはずだと、ジニーは続けます。ハリーは心配でたまりません。そのとき.... A blue light had appeared in the darkness: It grew larger and brighter, and Lupin and George appeared, spinning and the falling. こんな風に訳してみました。 暗闇に、青い光が現れた。光は、徐々に大きくなり明るくなり、ルーピンとジョージの姿が見えた。回転しながら、それから地上に落ちてきた。 1) appear ... 現れる 2) spin ... 回転する この部分は、力不足でうまく日本語にすることができませんでした...。場面はイメージできるんですが、それを言葉にするのってホント難しいです。 ジョージは、出血多量で意識を失いかけていました。駆け寄ったハリーは、ルーピンとともに「隠れ穴」にジョージを運びますが、ジョージがもう安全だとわかると、ルーピンはいきなりハリーをとらえ、「身元を証明しろッ」と質問を浴びせかけます。誰かがポリジュースを飲んで仲間に紛れ込んでいるのではないかと、カリカリしているのです。この場面で、ひとつの事実がはっきりします。ポリジュースは、巨人には効果のない薬なのだそうです。したがって、誰も半巨人であるハグリッドに化けることはできないんですね。 緊迫した状態の中、ジョージのケガの具合が明らかになります。ジョージの片耳は、闇の呪文によって完全に吹き飛ばされてしまっていました。闇の呪文によって傷つけられた身体は、もう元に戻すことはできません....。 ルーピンは、ハリーがデスイーターの中にいたスタンを「武装解除呪文」で攻撃したことを聞き、驚きます。「その呪文は、もう時代遅れだ! 命をねらっている相手に武装解除呪文だなんて!」 ハリーのその優しさが、どうやらデスイーターに正体をばらしてしまった理由だったようです。しかし、ハリーはきっぱりとこう言います。 「ボクは、ただそこにいるからって理由だけで人を吹き飛ばしたりなんかしない。それは、ヴォルデモートのやり方だ」 う〜ん! かっこいい、ハリー! 第7巻には、ハリーの明言がたくさん登場して、彼の成長ぶりが感じられます。試練に耐えて、少年は大人になるんだなぁ....。 "The last words Albus Dumbledore spoke to the pair of us?" こんな風に訳してみました。 「私たち2人にダンブルドアが語った最後の言葉は?」 「残された希望は、ハリーにある。ハリーを信じよ」 ルーピンは穏やかに答えた。 1) calmly ... 落ち着いて 次々に「隠れ穴」に到着する仲間の身元を確認するため、お互いに質問交換をしあいます。そういえば、過去の巻で、ウィーズリーおじさんとおばさんもプライベートなことをネタに質問交換しあい、お互いを確認しあっていましたね♪ 「ボクたち2人だけのとき、きみは何と呼ばれるのが好みかな?」 なんて、思いっきりラブラブな話題をクエスチョンにされ、ハリーを目の前にしておばさんが照れまくるるシーンがありましたっけ。 ダンブルドアは、仲間たちに「ハリーをフォローしなさい」と言い残していたんですね....。きっと、ハリーにとっても初耳だったことでしょう。 とてつもない大きな不安と罪悪感に、胸が押しつぶされんばかりだったハリーは、やがて心が落ち着いてきたせいでしょうか、突然、目の前にいるジニーを抱きしめたい衝動にかられてしまいます。ウィーズリーおばさんが見ていたって構わない。ハリーは、やっぱりまだジニーのことを想い続けていたんですね。 やっと目を覚ましたジョージは、ウィーズリーおばさんの「気分はどう?」という問いかけに、こう答えます。 "Saintlike." (神々しいばかりさ) フレッドが心配そうに、「頭までやられちまったのかな」と言うと、ジョージは目を開けてフレッドを見つめ、こう続けます。 "I'm holy, Holey, Fred, geddit?" こんな風に訳してみました。 「オレは holy (神聖な)なんだよ。穴があるんだ (holey)。フレッド、おわかり?」 1) holy ... 神聖な 2) holey ... 穴のある 3) geddit? ... Do you get it? このジョークがわかるか? ここをジョークとして生かすために、松岡さんがどのような翻訳をされるのか、とても興味があります。映画などで、英語の冗談を日本語にうまく置き換えて訳してあると、「ほほ〜っ」とストーリーより深く感動してしまったりして。 ロンとトンクスが戻ってきました! 「リーマス!」 叫んで、トンクスはルーピンの腕の中に飛び込みます(きゃっ)。 ハーマイオニーはロンに飛びつき、ぎゅっと抱きしめました(きゃっ)。 「大丈夫だよ。大丈夫」 と、ロン。 「ロンはすごかったわ」 トンクスが言いました。 「すばらしかった。デス・イーターを失神させたの。空飛ぶ箒にまたがったまま、頭をねらったのよ」 「そうなの?」 ロンの首に手をまわしたまま、ハーマイオニーが聞きます。 「いつも驚いた口ぶりだな。ボクらが最後?」 「ううん」 と、ジニー。 「ビルとフラー、マッド・アイとマンダンガスがまだよ」 ロンとトンクスが遅れたのは、ベラトリクスのせいのようです。しばらくして、ビルとフラーが帰ってきました。大喜びのウィーズリーおばさん、ですが.....。 「マッド・アイが死んだ」 ひえ〜〜〜〜〜。ウソ。 「見たんだ」 ビルの声に、フラーがうなずきます。ヴォルデモートがマッド・アイと一緒にいるハリー(本当はマンダンガス)に狙いをつけて飛んできたのだそうです。パニック状態になったマンダンガスは姿くらまし、ヴォルデモートの呪文がマッド・アイの顔面に直撃、マッド・アイは箒から落ち、見えなくなってしまったのだとか。 どうして計画がばれていたんだ? 誰かが仲間を裏切っているに違いない。 みんなが疑心暗鬼に陥りかけたとき、ハリーはきっぱりと言いました。 「ボクは、みんなを信じてる。みんな、お互いを信じあわなければダメだ」 "Well said, Harry," said Fred unexpectedly. こんな風に訳してみました。 「よく言った、ハリー」 不意に、フレッドが言った。 「まったくだ。賛成!」 にやっと唇の端をつりあげるフレッドを見やり、ジョージも言った。 1) hear, hear, ... 賛成! 2) twitch ... ぐいと引く この日本語訳にはまったく自信がなかったのですが、チビさんからコメントをいただき、上のとおりに訂正してみました。うんッ、こちらがぐんと素敵です。アドバイスいただき、ありがとうございます♪ 「口角をぐいっと引っ張ったのは、フレッドなのかどうか」、ネイティブに聞いてみましたら、間違いないとの答えでした(ゴメンなさい、彼の返事をこちらにアップするの忘れてました)。 "Hear! Hear!" というのは、映画「ハムナプトラ」にもあったセリフです。 ビルとルーピンは、マッド・アイの死体を回収しに、再び戸外へ出て行きます。 ハリーの額の傷はズキズキと痛み、割れるようです。そのとき、またハリーの脳裏にイメージが浮かんできました。杖職人オリバンダーを詰問しているヴォルデモートの姿です。しかし、ハーマイオニーは、ハリーがまだヴォルデモートとつながっていることが気がかりでなりません。 第5章のおわり 第5章は、こんな風に締めくくられています。 「絶つべきべきだったのよ! あなたの傷....もうこれ以上やったらいけないわ。二度と繋がりをもってはいけないわ。ダンブルドアは、あなたに閉心するよう求めていたのよ」 第5巻で、スネイプ先生から閉心術を学ぼうとしたハリーですが、うまくマスターできないまま終わってしまいました。ヴォルデモートは、ハリーの心と自分の心がつながっていることを知ったとき、これを利用してやろうとたくらみ、シリウスをとらえた偽りのイメージをハリーの心に注ぎ込んで、魔法省の神秘部に彼らをおびき寄せることに成功しました。 しかし、次第にハリーとヴォルデモートとの心のつながりは、ハリーにとって有利な情報源となっていきます。ハーマイオニーの言い分は十分すぎるほどわかっているけれど、敵の動向を知るためには仕方のないことだと、ハリーは開き直っているようにも思えます。 ちょっと長くなってしまいました。これで第5章は、終わりです。 日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。 ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。 参加しています♪ |
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私は英語が嫌いなのでemiさんに憧れます!! ですが、このブログのおかげで英語が少しずつ好きになってきました☆これからもよろしくお願いします☆ |
スリザリン☆ 2007/08/28 23:06 |
ダンブルドアはハーマイオニーと同じようにハリーの心をヴォルデモードが操るのではないかと心配して閉心術を会得させようとしたし、確かにシリウスのことではいいように操られてしまいましたが(涙)5巻の最後で結局ヴォルデモートはハリーの中に入ることに失敗しているし、ダンブルドアも想像以上のハリーの心の強さを知ってそれは杞憂だったみたいなこと言ってませんでしたか?ハリーがヴォルデモートの行動を知ることができるのはすごい強みですよね。 |
ゆず子さん 2007/08/29 22:39 |
ゆず子さん、まさにおっしゃるとおりだと思います。ダンブルドアは、ハリーの傷跡の意味を理解していましたし、予言も承知していました。ヴォルデモートとのつながりを心配していながら、そのつながりがあるからこそハリーが優位にたてるということもわかっていたような気がします。ヴォルデモートの身体の中に、ハリーの血が流れていることを知ったとき、ダンブルドア校長には結末が見えていたのかもしれませんね! |
Emi 2007/08/30 09:52 |
スリザリン☆さん、こんにちは! |
Emi 2007/08/30 09:54 |
はじめまして、先日、私もついに7巻読破して、こういうサイトも訪れられるようになりました。 |
チビ 2007/11/01 09:06 |
6巻の話になっちゃいますが、ダンブルドアが最後に亡くなったことについても、本気で数日間怒りが治まりませんでした。彼が最後まで人の善意を信じながら死んでいったという事実について、こんなことはあってはならないとう憤りが止まらなかったんですね。 |
チビ 2007/11/01 09:07 |
ところで上のtwitchedの部分ですが、僕個人の解釈を書かせて頂くと、おっしゃる通りFredのことだろうと思います。上で省略されてますが、既に先ほどのHolyについて、世界中に山ほど選択肢があるだろう耳にまつわる冗談の中で、それはちょっとレベルが低いんじゃないか的な注意をFredが既にしていたにも関わらず、続けてまたレベルの低そうな駄洒落をかましてしまったことについて、Georgeもおそるおそる、どうかな? やっぱこれも駄目? みたいな感じでFredの方をちらりと見たし、案の定Fredも怒りで口の端がピクッと反応した、という風に僕は解釈しました。 |
チビ 2007/11/01 09:08 |
あ、ちょっとだけ補足すると、ここでのtwitchedは、手でつねったというのではなくて、ぴくっと動かした、という感じだと思います。日本人の顔の表情の表現ではこういう言い方はしないですが、英語では、何か一瞬強い気持ちの反応が顔に出てしまった時に、mouth twitchedっていう表現は良く使われるみたいです。 |
チビ 2007/11/01 09:15 |
チビさん、いらっしゃいませ〜〜!! |
Emi 2007/11/01 14:32 |
早速のご返事どうもです。また、他の章も読みながら、勝手な感想など書かせて頂くかなと思います。よろしくお願いしますね。 |
チビ 2007/11/02 08:29 |
チビさん、こちらこそです!!! |
Emi 2007/11/02 11:07 |
ポートキー、謎なんです。どなたか解明してくださると嬉しいのですが。 |
ねこ 2008/02/18 14:32 |
ねこさん、質問はとっても嬉しいです。疑問点というのは「直前呪文で現れた影のような人達の誰か、ハリーのお父さんが、なぜポートキーでハリーが戻れると知っていたか」ということでよかったでしょうか。ポートキーのナゾと題して、ぜひ記事にさせてくださいね。 |
Emi 2008/02/19 09:39 |
Emiさん、レスありがとうございます。曖昧な記憶のまま書き込みしてしまい済みません。4巻も確認してみました♪ |
ねこ 2008/02/19 11:07 |
ねこさん、私なりに考えてみました。 |
Emi 2008/02/20 15:58 |
ポートキーの記事のコメントでは恥ずかしくて書けませんでしたが、......ここに書いても同じですが( ̄∇ ̄;) |
miki @ 2008/02/21 09:12 |
でもその後、とッッても嬉しかったです。 |
mikiA 2008/02/21 09:29 |
mikiさん、私も答えを探しにネットサーフィンするのが楽しくなってきました。自分と違う解釈が出てくると、新しいハリポタが見えてきますね! 一緒にどんどん楽しみましょうね! |
Emi 2008/02/22 16:37 |
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