「ハリー・ポッター」で English Time

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zoom RSS 第6巻 第2章 Spinner's End

<<   作成日時 : 2008/01/18 18:30   >>

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Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (US)
Scholastic Paperbacks
2012-01-01
J. K. Rowling

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          第7巻までのネタばれ注意です】







第6巻 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 これまでの目次




第2章のあらすじ

さびれたマグルの集落に何処からともなく現れた2つの人影。口論しながら向かった先は、なんとスネイプが住む家だった.....。






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第2章のはじまり

第2章は、こんな英文ではじまります。



Many miles away the chilly mist that had pressed against the Prime Minister's windows drifted over a dirty river that wound between overgrown, rubbish-strewn banks.


こんな風に訳してみました。
何マイルも離れた場所、首相のオフィスの窓にぴたりと張り付いていた凍てつく靄は、ぼうぼうと伸びた草とゴミだらけの土手の間を曲がりくねって流れている汚い川の上を漂っていた。


1) drift over ... 〜の上を漂う
2) wound ... wind の過去形 曲がりくねる

とっても訳しにくい英文でした。that また that の関係代名詞で続く英文です。
描かれている風景はばっちいのですが、イメージが浮かぶ美しい描写だと思います。
静けさを破るポンッという音がして、そばにいたキツネは驚きました。もうひとつ、ポンッという音が響き、フードをかぶった人影が現れました。
「待ちなさいッ」
その場に凍りついたように動かなかったキツネが、弾かれたように巣穴から飛び出し、土手をかけあがっていきます。緑の閃光が、ピカッ! キツネは息絶えていました。
「キツネか。闇払いかと思ったのに。シッシー、待ちなさいったら!」
誰? 誰? シッシーって?
首をかしげていたら、すぐに答えが出てきました。
「シッシー! ナルシッサ! 話を聞きなさいよッ」
ナルシッサ? あ〜〜〜〜、ドラコのお母さんね......。




第2章がわかる英文チェック

次の3つの英文を読めば、この章がわかるかも!?


"Go back, Bella!"
"You must listen to me!"
"I've listened already. I've made my decision. Leave me alone!"


こんな風に訳してみました。
「帰りなさいよ、ベラ」
「話を聞きなったら!」
「もう聞いたわ。決めたの。ほっといて!」


1) go back ... 戻る
2) make one's decision ... 決心する

ナルシッサとベラトリクスだたのかぁ。この2人、3姉妹なんですね。ちなみに、もう1人の姉妹というのが、アンドロメダ・トンクス。ベラトリクスが1番上のお姉さんなんだそうな。
2人は、マグルの世界にやってきたのですが、ベラトリクスいわく、肥溜めのような場所のようです。待ちなさいだの、帰りなさいだの、どうも意見があっていないように見えるこの2人が、なんでまたわざわざ一緒に姿あらわしして来たのかといいますと、ある人物を訪ねることがナルシッサの目的だったようで。
ある家のドアを、ナルシッサは叩きます。
中から出てきたのは.....................スネイプ!?
「ナルシッサ! これはこれは」
「セブルス、話せるかしら。緊急の用件なの」
「もちろん」
家の中にはいっていくナルシッサに続き、招かれてもいないのにベラトリクスが続きます。挨拶として、お互いに名前を呼びあう2人ですが、どうも険悪な雰囲気です。
「用件とは?」
「私たちだけ、よね?」
「誰もいない。ただ、ワームテイルはいるがね。害虫をカウントする必要はなかろう」
スネイプの家に、ワームテイルがいる? 何やってんの?
この2人がセットになっている理由がちっとも想像つかなくて混乱しちゃいましたが、次の会話で「はは〜ん」と納得。
「気づいているのだろう、ワームテイル。客人だ」
ウルウル涙目の小男が現れます。
「ナルシッサ! それに、ベラトリクス! なんて素敵な....」
「お望みであれば、ワームテイルが飲み物の準備をしますぞ」
「私はお前の召使いなんかじゃ!」
「そうかな? 闇の帝王が、お前をアシスタントとして我輩によこしてくださったものと思っていたが」
ここで使える英語表現をチェック♪
・be under the impression ... 思い込む
「アシスタントといえばそれはそうだが、.....だが、それは飲み物をつくったり、家を掃除することなんかじゃない!」
「ほほう、ワームテイル。お前が、もっと危険な任務を望んでいたとはな。それなら話は簡単だ。我輩が闇の帝王に申告してやろう」
「申告したけりゃ、自分でする!」
「好きにすればいい。だが、今のところは飲み物を準備するのだ。妖精仕立てのワインでよかろう」
またまたここで使える英語表現をチェック♪
・will do ... 間に合う
ワームテイルがスネイプから使用人扱いの待遇を受けている状況がわかったところで、思いつめた表情のナルシッサが、いよいよ本題に入る模様です。
「セブルス、ここに来てはいけないことはわかってるの。他言は無用と言われているんだけれど....」
「だったら黙っておくんだよ! 特に今目の前にいる相手にはね!」
ベラトリクスが怒鳴ります。こわ〜〜〜。
「それはどういう意味かな?」
静かに問いかけるスネイプも不気味です。
「理由ならあるさ、たくさんね!」
そして、怖い女ベラトリクスは、ハリポタ読者もず〜〜〜っと抱えてきたスネイプという人物に対しての疑問を、代弁者のごとく一気にまくしたて始めるのです。
「どこから始めてあげようか! 闇の帝王が倒れたとき、どこにいた? どうして帝王を探し出そうとしなかった? ダンブルドアの懐でぬくぬくとしていた数年間、何をしていた? なぜ賢者の石を手に入れようとしていた闇の帝王の邪魔をした? 闇の帝王が復活したとき、なぜ戻ってこなかった? 我々が予言を手に入れようと戦っていたとき、いったい何処にいた? それになぜ、スネイプ、5年もそばにいながら、まだハリー・ポッターは生きている?」
ベラトリクスは大嫌いだけど、うん、この質問はいけてるわ。私も知りたい。
なぜ? なぜ? なぜ?
スネイプはいたって冷静です。
「闇の帝王が私に何もお尋ねにならなかったとでも思っているのか?」
それもそうよね。
私たちも冷静に事態を把握したいので、わかりやすくリストにしたいと思います。
題して............

教えて! スネイプ

Q) ヴォルデモートが倒れたとき、どこにいたか?
A) ヴォルデモートに指示されていたとおり、スパイとしてホグワーツにいた

Q) なぜ、すぐにヴォルデモートを探さなかったか?
A) ルシウスらと同じように、この世から消えてしまったと思い込んでいたから

Q) なぜ、賢者の石を渡さなかったのか?
A) 闇の帝王を裏切る可能性があったクィレルを阻止しただけ

Q) ヴォルデモートが復活したのに、なぜ戻らなかったか?
A) ダンブルドアのスパイを続けるため

Q) なぜハリー・ポッターは生きているのか?
A) ポッターの血を使って復活するなど、それはちゃんと計画あってのことだから

このスネイプとベラトリクスの数ページに及ぶやりとりには、これまでのハリポタの謎をとくいくつかの鍵が盛り込まれているので、ぜひじっくり読んでいきたいところです。英文も、セリフになっていると、比較的やさしく読めますね。
まず、英国版34ページの10行目にあるベラトリクスのセリフ。
「聞く価値のあるどんな情報を、これまで持ち帰ったというの?」
「我輩の情報は、闇の帝王に直接お話している。帝王がその情報を、きみとは共有しないとお決めになられたのなら....」
「帝王は何でもお話しくださっている!」
「そうかな? 魔法省での失態の後でも?」
「あれは私のせいじゃない!」
ここで再び使える英語表現をチェック♪
・be not one's fault ... 〜のせいではない
「もし、ルシウスが失敗しなかったら....」
「主人のせいにするなんて!」
ナルシッサも参加します。
「責めあっても意味はない。済んだことだ」 と、スネイプ。
彼のこのセリフ、What is done is done. って、かっこいいですよね。
「やつらの本部がどこにあるかも明かしきれていないくせに!」
鼻息荒いベラトリクスです。やつらの本部とは、不死鳥の騎士団のこと。.......へぇ、そうなんだ。スネイプは騎士団のメンバーだけど、シリウスの屋敷が本部になっていることは暴露してしまっていないのね。なんで?
「我輩は、秘密の守人ではない。場所の名前は口にできないのだ」
あ〜〜〜〜、そういうことか.....。



Taking advantage of her silence, Snape turned to her sister.


こんな風に訳してみました。
ベラトリクスが黙っているのをいいことに、スネイプはナルシッサを向いた。

1) take advantage of ... 〜を利用する

「それで.....助けを求めに、ここへ?」
「頼れるのは、あなただけ。ルシウスは投獄されているし....」
あら、そうなんだ。
「闇の帝王からは口止めされているんだけれど」
「禁じられているなら、話すべきではない。闇の帝王の言葉は絶対だ」
「ほらね!」 と、ベラトリクス。
「スネイプでさえ、そう言うわ! 話すなと言われているなら、黙っとくのよ!」
でも、ナルシッサは諦めません。なぜなら
「私の息子が.....たった1人の息子が」
え? ドラコがどうしたの?
「なぜ、あの子なの? 危険すぎるわ! ルシウスの失敗の見せしめなのよ。そうに違いないわ!」
「もし成功させたら、ドラコは私たちの誇りになるわ!」
「でも、あの子には無理よ!」
ナルシッサは激しく動揺しています。
「セブルス、お願い。あなたは、ずっとドラコが慕っている教師だわ。ルシウスの旧友でもある....。お願いだから、あなたは闇の帝王に目をかけられているもの、なんとか彼を説得して....」
「闇の帝王は説得などされない。我輩も愚かな試みはしない」
「ドラコは生贄なんだわ!
何も答えないスネイプのローブをつかんだナルシッサは、ドラコの代わりに使命を果たして欲しいとスネイプに頼みます。その勢いに押されたか、とうとうスネイプが言っちゃいました。
「もしかしたら......ドラコを助けてやることができるかもしれんが」
「セブルス、ああ、セブルス。助けてくれるの? あの子がケガをしないように、見ていてくれるのね?」
「やってみよう」
嬉しい嬉しいナルシッサはスネイプの手をとり、口づけまでしちゃいます。うっとりしているヒマはありません。なぜって
「あの子を守ってくれると言うのなら、破れぬ誓いを結んでくださるわね?」
「破れぬ、誓い?」



Snape's expression was blank, unreadable: Bellatrix, however, let out a cackle of triumphant laughter.


こんな風に訳してみました。

スネイプは無表情だった。心の中を読むことはできなかった。しかし、ベラトリクスは勝ち誇ったように甲高く言った。


1) blank ... 無表情な
2) cackle ... くわくわっという鳴き声

スネイプはベラトリクスを見もせず、自分の手をぎゅっと握りしめ続けているナルシッサの潤んだ瞳を見ていました。そして、言うのです。
「喜んで、ナルシッサ。きみのお姉さんが、承認役を引き受けてくださるだろう」
Bonder をどう訳せばいいかわからなかったので、自前の単語を使ってます(^^A)
ベラトリクスは、お口をあんぐり。まさかスネイプが応じるとは思わなかったのでしょう。ということは、この破れぬ誓いというのは、かなり強い魔力をもっているようです。破ったら、どうなるの? まさか息の根が止まっちゃうとか.....!
ベラトリクスに杖をもたせ、スネイプとナルシッサは手を握りあいました。
ナルシッサが口を開きます。
「セブルス、闇の帝王から受けた使命を息子ドラコがまっとうできるよう、見守っていてくれますか?」
「見守ろう」
ひえ〜〜〜〜。
赤い炎が杖の先から飛び出して、スネイプとナルシッサの手に絡みついた!
「あなたの全力をとして、息子を守ってくれますか?」
「守ろう」
また舌のような炎が!
「もしドラコが失敗したら、ドラコが負った使命をやり遂げてくれますか?」
しばしの沈黙......そして。
「やり遂げよう」
何を??? 何をよッ。どんな使命よ〜〜〜〜!?




第2章のおわり


第2章は、こんな風に締めくくられています。

驚いたベラトリクスの顔が、3番目に生まれた舌のような炎に赤く浮かびあがった。杖からほとばしる光線は、ほかの炎とからみあい、握りしめたスネイプとナルシッサの手にロープのごとく、燃えるヘビのごとく巻きついた。

 

これでわかりましたッ。
英国版ハリポタ第6巻の表紙の1部に描かれた「握りしめた手と手」のイラストは、スネイプとナルシッサのものだったんですね! 私、てっきりハリーとダンブルドアの手かと思っていました。巻きついた炎もちゃんと確認できるイラストです。ぜひ見てみてくださいね!


これで第2章は、おしまいです。

いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪
ぜひ一緒に原書を読んでみませんか?
私自身の勉強のために、頭を悩ませながら日本語訳を書いていますが、とんでもないカン違いなどありましたら、どうぞ遠慮なく教えてください! 
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。



【おことわり】
このブログの日本語訳は、英文読解を目的とした学習メモとしてご紹介しており、誤った解釈をしている場合もあります。その都度訂正してまいりますが、正しい和訳につきましては、松岡祐子先生翻訳の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」でご確認くださいますよう、お願いいたします。




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第6巻 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
ハリポタの最終巻である「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読み終えた後、他の作品の英文もじっくり読んでみたくなって、第1巻の「ハリー・ポッターと賢者の石」をとりあげ、記事にしていました。 .....................がッ。 すべての巻を読み終えてハリポタの謎解きを楽しんでいるうちに、どうしてもどうしても最近のストーリーを復習したくなってしまいました。第6巻が次に映画化される作品であることも、大きな魅力です。なんともワガママな理由ではありますが、しばらくは第6巻の作... ...続きを見る
「ハリー・ポッター」で English ...
2008/01/19 21:45

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
スネイプ賢いなあ。感心します。ベラとの会話がうまいです。整理してくださってわかりやすいです。でも破れぬ誓いは計画になかったはず・・・話の流れ上するはめになった・・・でいいんですよね。もししなかったらベラに見抜かれていた・・でしょうね。この時点でダンブルドアがどこまでわかっていたのか知りたいです。ダンブルドアの計画を時系列に沿って年表にしたいと思うのは私だけでしょうか。
まめ
2008/01/19 00:06
まめさん、恐らくそうでしょうね! 一瞬、無表情に黙ってしまうスネイプの心境を考えると、第7巻まで読んだあとでは特に胸が痛みます....。ダンブルドアの計画についての視点、おもしろいですね! 私も知りたいッ。
Emi
2008/01/19 08:27
いやぁ〜・・・。7巻を読んだ後での6巻は改めてすごいですよね。憎いと思っていたスネイプのセリフがとても深く感じます。
私もまめさんに賛成!!
ダンブルドアの計画年表ナイスです!そこにプラスで、スネイプの行動(どっちで何をしたかなど)なんてどうかしら?奥が深いハリポタ!何度読んでも素晴らしいと思います。続き楽しみにしています。
ぴよぴよ
2008/01/21 14:51
ぴよぴよさん、そうなんです。第7巻直後の第6巻は、これまた違うんです雰囲気が。スネイプの言葉に重みを感じるし、行動には切なさがこみあげます。なので、第1巻をすっ飛ばして、第6巻を読み直したくなってしまいました〜〜〜。
Emi
2008/01/21 16:15
どうやら映画ではこのシーンあるみたいですよ♪ワームテール役の役者さんがおっしゃっていました。(カットされなければいいのですが)その代わり、第1章のマグルの大臣とのシーンはなさそうだな〜と思ってしまうのは私だけ?6巻を読みつつ、ここは映画化されるのかな〜なんてよく考えてます^^;握り締められている手と手のイラストはイギリス版?に載っているんですか?これってハードカバーのみなのかな?そのイラスト、是非見たいです!
みさと
2008/01/22 22:08
みさとさん、嬉しいニュースだわ〜〜〜。この場面、スネイプがダンブルドアを殺すことになった理由のひとつとしてもあげられますものね! イギリス版のイラスト、ぜひご紹介したかったのですが、著作権が気になってやめてしまいました(^^;) ごめんなさい。
Emi
2008/01/24 22:05

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