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zoom RSS 呪いと呪文って、どう違う??

<<   作成日時 : 2007/12/25 13:51   >>

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思いついたときに、思いついたまま書いていきます「Harry Potter and the Deathly Hallows」 のトリビア記事です。
今日は、第7巻第36章に登場したある場面で「はてな?」と不思議に感じた、呪いと呪文の違いにまつわる謎解きです。




Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US) Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)
J.K.Rowling (2007/07/21)
Arthur a Levine

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【第7巻未読の方は、ネタバレにご注意ください】














第7巻第36章に、こんな場面があります。








「もう二度と......わが子に.....指1本......触れさせる.......もんですかッ!」
ウィーズリーおばさんが叫びました。
ベラトリクスが笑いました。シリウスを殺したときと同じように....。でも、次の瞬間、ウィーズリーおばさんの呪文がベラトリクスの心臓を直撃! ベラトリクスの顔から笑みが消えました。目を見開き、ぱったりと床に倒れます。





ウィーズリーおばさんが、ベラトリクスに呪文をかけるこの場面。英文ではこうなっています。




Molly's curse soared beneath Bellatrix's outstretched arm and hit her squarely in the chest, directly over her heart.


1) soar ... 舞い上がる
2) beneath ... 真下に
3) squarely ... 真っ向から

こんな風に訳してみました。
モリーの呪文がベラトリクスの伸ばした腕の下に飛んでいき、その胸に直撃した。まっすぐ、心臓めがけて。





私はモリーがかけた呪文は「失神呪文」だろうと思っていました。ですが、コメントをお寄せくださった楓さんの情報により、モリーの呪文が「curse」となっていることで、「あら?」と疑問をもつようになりました。これまで読んできた洋書の中では、失神呪文は Stunning Spell となっており、curse として紹介されていなかったからです(たぶん......)。

そもそも、ハリポタには
・spell
・charm
・curse

ほかにも jinx なんてのが「呪文」の関連単語として登場します。
これらの違い、いったいどうなっているんでしょうか???
辞書で英単語の意味を調べてみました。



アルク英辞郎
・spell ... 呪文、魔法、魅力
・charm ... 魔力、お守り、おまじない
・curse ... 呪い、呪文、怨念

ケンブリッジ英英辞典
・spell ... spoken words which are thought to have magical power, or (the condition of being under) the influence or control of such words
・charm ... a quality which makes you like or feel attracted to someone or something
・curse ... magic words which are intended to bring bad luck to someone

ジーニアス英和辞典
・spell ... 呪文、まじない、魔力
・charm ... まじない、魔よけ、お守り
・curse ... のろい、のろいの言葉、たたり





う〜〜〜〜ん、これではイマイチはっきりしませんね。ローリングさんは、いったい何を基準にして spell か charm か curse かを区別されていたのでしょう。「呪文」は、spell または charm ? んでもって「呪い」は、curse でいいのかしら? spell と charm の関係は紛らわしいとしても、「呪い」をあらわす curse の位置づけは、う〜ん、何だかわかるような気がします。禁じられている呪文の3つも、すべて curse と呼ばれていましたものね。要するに、人を傷つけるのが目的であれば、spell でなく curse ということになるのでしょうか。
でも、ここで別の疑問がでてきます。



私はずっと、第7巻第36章で、モリーおばさんがベラトリクスをしとめたのは失神呪文だと思っていました。でも、前述のとおり、失神呪文は、curse でなくて spell と紹介されてきています。ベラトリクスに止めをさしたウィーズリーおばさんの切り札は、どうやら失神呪文ではなさそうです.....。
そもそも、人を傷つける威力をもつ curse と呼ばれる他の呪文には、いったいどんなものがあるのか、戦いの際に使われそうな呪文をピックアップし、その分類を調べてみました。



・粉々呪文「レダクト」 → Curse
・失神呪文「ステューピファイ」 → Spell
・死の呪い「アバダケダブラ」 → Curse
・内蔵抜き出し呪い → Curse
・服従の呪い「インペリオ」 → Curse
・なめくじゲップの呪い → Charm



.......みなさん、区別の基準がわかります? え〜〜ん、全然わかんないです。
調べていたら、こんなものまで発見してしまいました。相手がかけた呪文を解除したり、それに対抗するために唱える「反対呪文」は、なんと次のような呼ばれ方をしているのです。
・counter-charm
・counter-spell
・counter-jinx
・counter-curse

おいおいおい.......。なんで、全部につながってんねん。












はっきりとした答えが何もつかめないままですが、このままダラダラ書いていても仕方ありません。ページ数の関係で、悩みながらも苦しいまとめ......。



第7巻第36章で、モリーおばさんがベラトリクスにかけた呪文、それは原書では curse となっています。娘のジニーに死の呪文を浴びせたベラトリクスに激怒した彼女は、何らかの形で「ベラトリクスを傷つける呪文」を唱えたのでしょう。curse にもいろいろあるので、どれとは断定できませんが、それは charm や spell などという生易しい呪文ではなく、ベラトリクスが「ウゲッ」と倒れてしまいそうな強い呪文だったはずです。
そして、これはあくまで私個人の考えなのですが、モリーおばさんが唱えた呪文は「死の呪文」以外のものであったのではないかと思います。たくさんの子どもをもつ母親であり、しかも有能な魔女である彼女が、娘の見ている前で「死の呪文」を口にしたとは、同じ子をもつ母親として考えられないのです。もちろん、母親だからこそ娘の危機に動転して思わず死の呪文を口にしたかもしれないという見方もあるでしょう....。でも、ローリングさんのこの小説の中では、たとえどんなに彼女の心が動揺していたとしても、モリーおばさんは「母の模範」として毅然と戦ったような、そんな気がするのです。



【後記】
みさとさんが、コメントで情報をお寄せくださいました♪
ローリングさんの公式サイトに、呪文の定義が紹介されています。簡単にこちらでもご紹介しますと.....
・spell ... 呪文の総称
・charm ... 本質的でない部分を変化させる呪文(付属的)
・jinx ... よからぬ呪文だが、ちょっとユーモアがある
・hex ... jinx より程度が悪い呪文
・curse ... 闇の魔術に関連している呪文
みさとさん、いつも素敵な情報をありがとうございます(*^^*)





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Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
Emiさんの記事と、コメントしたタイミングがかぶってしまいました^^; シリウスの記事の方にも、書いたのですが、ローリングさんの公式サイトに呪文の定義が簡単に説明されています。curseは最悪の闇の魔法にとってあります、とのこと。これってあの許されざる呪文をはじめ、ホークラックスを作ったり最悪な闇の魔法を指すんですね。是非参考にローリングさんのサイト覗いて見てください♪
みさと
2007/12/25 14:14
みさとさん、本当にありがとうございます! この記事を書いた後に、みさとさんのコメントを拝見し、急いで覗いて来ました〜〜〜。英語版で読んだので、あいまいな部分もありますが、なんとなく納得しました。curse は闇の魔法なんですね。ということは、第5巻で「レダクト」を唱えたジニーちゃん、闇の魔法を使っちゃった!?
Emi
2007/12/25 14:29
SpellとCurseについての私のコメントでこんなに詳しい記事がアップされていて驚きです。Emiさん同じ母としてこんなに時間をうまく使えるなんて尊敬!
反対呪文に関してはかけられた呪文に対応して呪文の種類が変わるので全部あるのだと思います。
私も二児の母であるのでモリーママには死の呪文は使って欲しくない所ではあるのですが、Curse一発で相手の命を絶てる魔法というとやはりアバダケダブラしか私は考えられません。作者の傾向から考えても7巻最後までに既出の魔法の中から選んでいると思われます。物語に登場していない魔法を使ったわけでは無いでしょうね。

2007/12/26 18:03
読んでるときは深く考えたことがなかったですね〜。な〜るほど。日本語になると全部‘呪文’になっちゃうんでしょうか。それってちょっと味気ないですよね。curseを使ったモリーは普段の優しいおばさんというイメージを覆すほどの迫力を感じます。
さやの
2007/12/26 19:32
私も「アバダケダブラ」は殺人魔法ですから子の親としてモリーさんには別の方法で倒した事を願いたいですが、生きるか死ぬかの状況ですし、それよりも我が子を殺され子を守る母親としては、考える間もなく断行したのではないかと思います。
miki
2007/12/26 19:34
レダクトは割と頻繁(?)に使われていて、4巻の三大対抗試合でもハリーが練習してますよね。闇の魔法ではあるけれど、固体にしか効果がないということは(ヒトには効かないって事ですよね?)闇の呪文の中ではまだ程度が軽い(?)呪文なんでしょうか。
モリーが最も恐れる大事な人の死を避けその人たちを守るために、私もやはり死の呪文を放ったのかなあと思っています。でも、確かに認めたくないですね(>_<)きっとこれがモリーにとって最初で最後のアバダケダブラだと私は考えています。
みさと
2007/12/27 01:09
楓さんも,2児の母でいらっしゃるのですね〜〜〜。わが家の子ども達が冬休みに入ったお陰で、自分の時間がぐんと減り、とっても寂しい毎日です....。下の子が年長さんになったので、以前と比べては格段に楽になりましたが(^^A) 『反対呪文に関してはかけられた呪文に対応して呪文の種類が変わるので全部あるのだと思います』という説明に納得しました。そっか〜〜〜。
Emi
2007/12/27 09:55
さやのさん、こんにちは! 私は日本語版を読み込んでいないので詳しくわからないのですが、おそらく全部「呪文」になっているんでしょうね....。「呪詛」なんてすると、日本ホラー映画みたいになっちゃうし....。ベラトリクスを倒すのはネビルだと思っていました。子育て主婦のパワーを世界に知らしめてくれたローリングさんに拍手です。
Emi
2007/12/27 10:00
mikiさん、『ベラVSモリーの場面は作者が5巻におけるシリウスの死の謎解きのヒントとして、意図して再現したのだと私は思っています』というご意見、私もわかるんです....。実際、そうじゃないかななんて思っているし。でも、死の呪文には死の呪文で、という考え方を、少なくともモリーおばさんには抱いてほしくないなんて、これは私の願望なんですけどね(^^A)
Emi
2007/12/27 10:02
かりんさん、はじめまして! コメントしてくださって嬉しいです♪ このシリウスの死因については、鑑識(ローリングさん)の発表を待たないと、結論はでないかもしれませんね(^^A) いろんな可能性があるし、状況証拠もあいまいな部分が多かったりで、憶測で考えるしかありません。でも、未だに私も『シリウスは失神呪文を受け、直接の原因になったのはやはりベールの向こう側に行ってしまった』のじゃないかと思っています。こうして、いろんな意見を聞くのって楽しいですね!
Emi
2007/12/27 10:05
みさとさん、あ、そうですよね! 確か映画でも、セドリックにからまった蔓を、ハリーがこの呪文で破壊していませんでしたっけ??? curse にもいろいろあるんでしょうね。でも確かこのレダクトは、ちょっと難しい呪文だったはず。ジニー、すごいですね。
Emi
2007/12/27 10:21
ただ今、帰省中です(^-^) みなさんからいただくコメントは、すべてありがたく読ませていただいてます。いろいろな意見が飛びかっていますが、自分と違う考え方に対してもきちんと共感できる心の余裕を感じるコメントばかりで、読ませていただいている私の気持ちもあったかくなります。みなさんの気配り、優しさが、とても嬉しいです! 先日、バタービールを作ってみました! 近いうちに記事にしますので、楽しみにしていてくださいね!
Emi
2007/12/29 12:14
はじめまして。
ブログ村から来させていただきました。

私も原書で読みましたが、
こんな区別があったなんて気づきませんでした。
すごく勉強になりました。

カースとチャームは全然違う響きがありますよね。
日本語で全部、呪文になるのは
日本には古来から『魔法』の概念がないからではないでしょうか。

文化の違いですよね。

http://englishkazu.blog42.fc2.com/
かず
2007/12/30 21:53
かずさん、コメントありがとうございます! 私もさらり〜と流している部分を、ブログを訪問してくださる皆さんからいただく疑問や情報によって、もう1度じっくり読み直すことができ、大変ありがたく思っています。
文化の違いを知ることができるのも、洋書を読む楽しみのひとつですね!
Emi
2008/01/04 17:53

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