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zoom RSS 第7巻 第20章 Xenophilius Lovegood

<<   作成日時 : 2007/10/04 13:48   >>

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Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US) Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)
J.K.Rowling (2007/07/21)
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                  【ネタバレ注意です】




第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次




第20章のあらすじ

ロンが戻ってきた。グリフィンドールの剣が手に入った。ロケットを破壊した。ハリーの心は、これまでになかったほど晴れやかだった。そんなある日、まだロンに対して冷たい態度のままでいるハーマイオニーが、「ラブグッド氏に会いに行きたい」と言い出す。ダンブルドアから受け継いだ児童書と同じマークが、リタ・スキーターの執筆したダンブルドアの伝記の中にも記されているというのだ。何かがあると、ハーマイオニーは確信している様子。3人は、ルナの家を訪れることにした。突然の訪問に驚きながらも、ラブグッド氏は3人を家に招きいれる。ルナの姿が見えないなか、彼は謎のマークについて語りはじめた、........。




第20章のはじまり

第20章は、こんな英文ではじまります。

Harry had not expected Hermione's anger to abate overnight, and was therefore unsurprised that she communicated mainly by dirty looks and pointed silences the next morning.


こんな風に訳してみました。
ハーマイオニーの怒りがひと晩で落ち着くはずはないと、ハリーは思っていた。なので、翌朝、彼女がしかめっ面状態で話をしようが、黙りこくったままでいようが、さほど驚きもしなかった。

1) abate ... 減ずる、排除する、無効にする
2) dirty looks ... 不愉快な顔つき

ハーマイオニーの前では神妙な態度をとるロンですが、ハリーと2人っきりになると、途端に明るくなっちゃうんですから、なんとまぁ現金な人でありましょう。
「誰かが味方してくれてるんだよ!」
ホークラックスを1個やっつけたことで、ロンも興奮しているようです。
ハリーも、楽観的な心境になっていました。まったく手探り状態だった旅の途中、思いがけなくグリフィンドールの剣が手に入り、親友ロンが戻ってきてくれたのですから。 




第20章がわかる英文チェック

次の4つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも?


"Sorry," said Ron, wrenching Harry back out of the brambles, "but the name's been jinxed, Harry, that's how they track people! Using his name breaks protective enchantment, it causes some kind of magical disturbance....it's how they found us in Totenham Court Road!"


こんな風に訳してみました。
「ごめん」
ロンは言うと、野ばらの茂みからハリーを引っ張り出した。
「でも、その名前は縁起が悪いんだよ、ハリー。それでやつらは人々を追っかけまわしてるんだ。彼の名を口にすると、保護の呪文が破壊されちまう。魔術的な妨害みたいなものを引き起こすんだ。...そうやって、やつらはボクたちがトッテンハム・コート通りにいるのを知ったんだぜ」


1) wrench ... 引き離す、もぎ取る
2) bramble ... 野バラの茂み
3) disturbance ... 妨害、同様、不安

ロンがなぜ謝っているのかというと、直前にハリーがヴォルデモートの名前を口にしようとしたため、「やめろ〜ッ!!」と大声で叫んでしまい、驚いたハリーが生け垣に飛び込んでしまったから。
トッテンハム・コート通りのエピソードは、第9章で登場します。敵も、なかなかうまいことを考えるもんです。ヴォルデモートという名前を大胆にも口にするのは、彼に反逆する者であるに決まっていますから。
キングスリーも逃亡中のようです。
森の中で見たパトローナスは、いったい誰が出したのか....。キングスリーのパトローナスは、オオヤマネコだし、ダンブルドアのは不死鳥だし。
「でも、パトローナスは変わることがあるんだぜ。トンクスのも変わったろ?」
おお〜っと! このロンのひと言、ぜひぜひ覚えていてくださいね! あとで「はは〜ん」と思わせられる伏線のひとつです。

ロンはポツリと言います。
「ダンブルドアがデルミネーターをボクに遺したのは、理由があったんだよな。.......彼には.ちゃんとわかってたんだよ。ボクが、きみを見捨てるだろうって」
このロンの言葉に対するハリーのセリフが、たまらなく優しいのです。
「いや違う。いつだってきみは戻ってくるって、彼にはそれがわかってたのさ」
こういう男友達って、いいですよね〜。女友達の関係では、ちょっとお目にかかれないかっこよさがあります。
ある日、ハーマイオニーは(ロンを無視して)ハリーに近づき、言いました。
「ゼノフィリアス・ラブグッドに会いたいんだけど」
Xenophilius の訳し方、どうしたもんかと思いながら、なんとかカナにしています。彼は、ルナ・ラブグッドのお父さんです。
「どうして?」
ハリーが尋ねると、ハーマイオニーは、リタ・スキーターの書いたダンブルドアの伝記をぐいっと押しやりました。グリンデルバルド宛てのダンブルドアの手紙が紹介されているページです。ハリーはそんなの見たくもありませんでしたが、ハーマイオニーは強い口調で促します。
「サインよ。そのサインを見て、ハリー!」



For a moment he had no idea what she was talking about, but, looking more closely with the aid of his lit wand, he saw that Dumbledore had replaced the A of Albus with a tiny version of the same triangular mark inscribed upon The Tales of Beedle the Bard.


こんな風に訳してみました。
最初、ハーマイオニーが何を言っているのかわからなかった。が、杖の灯りを頼りに近づいて見てみると、彼の目に The Tales of Beedle the Bard に記されている三角形のマークを少し小さくしたような形が飛び込んできた。ダンブルドアの手により、アルバスの A の代わりに書いてあるのだった。

1) lit ... light の過去・過去分詞
2) inscribe ... 記す

「どういうこと.......?」 と、ロン。
でも、ハーマイオニーはハリーにだけ話しかけます。(女はしつこい?)
「くり返し現れると思わない? ヴィクターが、これは闇の印だって言ってたことは知ってるけど、これはまさしくゴドリックの谷の古い墓石に刻まれていたマークと同じものよ。グリンデルバルドが誕生するずっと前の日付と一緒に、墓石に刻まれていたわ。そして、またここに! ダンブルドアにもグリンデルバルドにも、このマークがどんな意味なのか聞くことはできないけど、ラブグッドさんなら! このマークを身につけていたんだもの、彼は知ってるはずよ。これって重要なことだわ!」
「またゴドリックの谷のような目にあうのはゴメンだよ」
「でも、また私たちの前に現れたのよ!」
ハーマイオニーは、とっても真剣です。
渋っていたハリーですが、とうとうラブグッド氏に会いに行くことを承諾しました。ルナの家を知っているらしいロンに案内してもらい、「姿あらわし」の術を使って、「隠れ穴」にほど近いラブグッド宅を訪れた3人は、ワシの形をした玄関のノッカーを叩きました。現れたのは、はだしで、しみだらけのナイトシャツ、ぼさぼさで汚れた白髪のおじさんです。



"What? What is it? Who are you? What do you want?" he cried in a high-pitched, querulous voice, looking first at Hermione, then at Ron, and finally at Harry, upon which his mouth fell open in a perfect, comical O.


こんな風に訳してみました。
「なに? なんだ? 誰だ? 何しに来た?」 甲高く、苛立った声で男は叫んだ。最初にハーマイオニーを見て、次にロンを見やり、最後にハリーを見た後で、男の口は完璧な O を描く滑稽な形にパカッと開いた。

1) querulous ... 不平たらたらの、苛立った

「こんにちは、ラブグッドさん」 と、ハリー。
「入っても構いませんか? お尋ねしたいことがあるんです」
「あ〜。.............わかった、よし。入んなさい、急いで、急いで!」
ここで、ちょっと愉快なラブグッド宅を眺めてみたいと思います。
・玄関を入ると、いきなり風変わりな円形キッチン
・食器棚、流しなど、すべてに花や虫や鳥のイラストがある
・キッチンの真ん中に、階段がある
・2階は、居間と仕事部屋が一緒になっている
・2階は、キッチンより散らかり放題
・書類があちこちに散らばっている

2階に案内された3人。.........と、ハーマイオニーがあるものを発見!
危険きわまりない「突然飛び出す角」が、壁にかけられているのです。
「ちょっと触っただけで爆発するんですよ! すぐに取り外さなきゃ!」
でも、ラブグッドさんは気にしてません。まったく別物だと信じているようです。
ルナの姿が見えないので尋ねると、小川で釣りをしているとの返事。呼んでくるよと、ラブグッドさんは部屋を出て行きます。
窓の外から、「隠れ穴」の方角を見つめるハリー。
あのどこかに、ジニーがいるんだ。ビルとフレアの結婚式以来、今いちばん彼女の近くにいる....。ボクがこうして見つめていることも、彼女のことを考えていることも、何も知らずに。
玄関ドアの閉まる音がし、しばらくしてラブグッドさんが部屋に入ってきました。
「きみ達が来ていると知って、ルナは嬉しそうだったよ。じきに戻ってくるだろう」



"Now," he removed a tottering pile of papers from am armchair and sat down, his Wellingtoned legs crossed, "how may I help you, Mr. Potter?"


こんな風に訳してみました。
「さてと」
ひじかけ椅子の上でユラユラしている書類の束をどかし、腰をおろすと、ゴム長靴を履いた足を組んでラブグッド氏は言った。
「私にお手伝いできることとは? ポッターさん」


1) totter ... よろめく
2) Wellington ... ウェリントン・ブーツ(膝上丈の革製軍靴・ゴム長靴)

「えっと」 と、ハリー。励ますようにうなずくハーマイオニーを、ちらりと見ます。
「ビルとフレアの結婚式で、あなたが首にかけていたマークのことについて知りたいんです。どんな意味がある印なのかと思って」




第20章のおわり


第20章は、こんな風に締めくくられています。

ゼノフィリアスは、眉をひそめた。
「きみが言っとるのは、死の秘宝のマークのことかね?」
 



これで第20章は、終わりです。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪

ぜひ一緒に原書を読んでみませんか?
私自身の勉強のために、頭を悩ませながら日本語訳を書いていますが、とんでもないカン違いなどありましたら、どうぞ遠慮なく教えてください! 
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。





参加しています♪

   







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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ルーナパパの名前の読みはゼノフィリアスでいいかと思います。
しかし個人的には日本版では敢えてキセノフィリアスとしてほしいところです。

変わり者で有名だった哲学者ソクラテスを師と仰いだXenophonは英語ではゼノフォンと発音されていますが、日本ではキセノフォンと呼ばれています。
キセノフォンはギリシャの軍人で歴史家で「ソクラテスの思い出」の著者です。
(ソクラテスは本を著さなかったので、彼の哲学を伝えているのは弟子たちの著書なのです)

私は、ローリング女史のことですから、キセノフォンを意識した名前ではないかと思っています。
沖石
2007/10/04 14:36
私もXenophiliusは、ゼノフィリアス(ズィーノフィリアス)で良いと思います、英語的には。
でも、沖石さんのキセノフィリアスに一票かな。
元素記号のXe:キセノン、この元素の語源となっているのが、ギリシャ語で「奇妙な」「なじみにくいもの」を意味する xenos なんですよね。この語源、ルナ親子にぴったりだと思いませんか?
英語のXenonの発音はzi':nαnなので、ズィーですけどね。
けんにぃ
2007/10/04 22:05
さて、本題の20章ですが…
この章は、それまでの17〜19のハプニング大会の後の静けさ的な、ある意味平穏な章だと思いました。
まぁ、ハーミー&ロンの間は少々平穏じゃないですが。
でも、ローリング女史は、そうやすやすと平穏を続けてくれないのが、また良い所ですよね♪
けんにぃ
2007/10/04 22:08
沖石さん、すばらしい勉強をさせていただいて、ありがとうございます! まさか、ソクラテスが「ハリポタ」に関連しているとは思いませんでした。私は恥ずかしながら、ソクラテスがちょっと変わっていた事実しか知らなくて、もし背景がわかっていたら、訳すのにそれほど苦労はしなかったかもしれません。
ぜひ、沖石さんのお名前を今回の説明とともに記事に付記させてくださいね! コメントを読まれない方もいらっしゃるかもしれませんので、そのままにしていてはもったいないのです!
ご迷惑でしたら、ご連絡ください。
Emi
2007/10/05 08:33
けんにぃさんも、お詳しいですね。う〜ん、まだまだ私も読書量が足りないなぁ。(というか、成人してから、ほとんど本らしい本をじっくり読んでいないし^^;)
私の実の妹は小説家を目指しているのですが、それはそれは膨大な資料を準備してから、執筆しているようで、見ているだけでど〜っと疲れるような作業です。ローリングさんも「思いついて、カフェで書いた」みたいに報道されていましたが、丹念にいろいろなことを調べられているのですよね!
この章もそうですが、次の章になると、ますますハーマイオニーがかっこよくなります。早く書きたくなってきました〜〜〜。

Emi
2007/10/05 08:37

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