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zoom RSS 第7巻 第17章 Bathilda's Secret

<<   作成日時 : 2007/09/30 12:31   >>

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Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US) Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)
J.K.Rowling (2007/07/21)
Arthur a Levine

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                  【ネタバレ注意です】




第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次




第17章のあらすじ

両親が眠る墓地を訪ねたあと、ハリーとハーマイオニーは怪しげな老婆に出会う。ひとことも言葉を発しない彼女の行動や様相は異様だったが、なんとかグリフィンドールの剣を手に入れたい2人は、導かれるままに彼女の住まいへとついていった。そこで見つけたのは、グレゴロヴィッチのもとから「あるもの」を奪い去ったという謎の若い男の写真。真相を知りたいハリーがバチルダと2人きりになったその瞬間、老婆の身体からヘビが現れ、襲いかかってきた! ハーマイオニーとともに、辛くもヴォルデモートの手から逃れることができたハリーだったが、その代償はあまりにも大きかった.....。




第17章のはじまり

第17章は、こんな英文ではじまります。

"Harry, stop."
"What's wrong?"
They had only just reached the grave of the unknown Abbott.


こんな風に訳してみました。
「ハリー、止まって」
「どうした?」
なじみのないアボット家の墓石の前をちょうど通りかかったときだった。


1) grave ... 墓石

「誰かがそこにいたの。私たちを見てたわ。確かよ。そこの、茂みの向こうで......」
マグルの姿をしていても、ハリーの両親が眠る墓石に花を手向ければ、間違いなくデスイーターに見破られるに決まっています。でも、警戒している2人を襲ってくる気配はありませんでした。ハリーとハーマイオニーは、グリフィンドールの剣を預かっているかもしれないバチルダの家を探すことにします。........と、突然ハリーがハーマイオニーをぐいっと引っ張りました。




第17章がわかる英文チェック

次の5つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも?


Most of the cottage was still standing, though entirely covered in dark ivy and snow, but the right side of the top floor had been blown apart; that, Harry was sure, was where the curse had backfired.


こんな風に訳してみました。
その小さな家の大部分は、黒ずんだツタや雪に覆われたまま残っていたが、最上階の右側部分の床は、完全に吹き飛んでしまっていた。その場所は、ハリーが想像するに、呪文が逆噴射した場所であったに違いなかった。

1) cottage ... 小さな家、田舎家、1戸建て住宅
2) ivy ... ツタ
3) backfire ... 逆火する

ハリーの生まれ育った家は、ヴォルデモートに破壊されたまま残っていました。
「どうして誰も修復しなかったのかしら」
「たぶん、闇の魔術で破壊されたものは手の施しようがないからじゃないかな」
スネイプによって吹き飛ばされたジョージの耳を思い出します......。
ハリーが門に触れると、地面からサインが浮かびあがってきました。



まさにこの場所で、1981年10月31日の晩、
リリー・ポッターとジェームズ・ポッターは命を落とした。
2人の息子ハリーは、死の呪文を逃れた唯一の魔法使いである。
マグルの目に見えぬこの家は、ポッター家の記念碑として、また、
ポッター家を引き裂いた暴力の証として、そのままの姿で残されている。




この文字のまわりには、訪れた魔法使い達によって記された言葉がありました。



幸運を祈っています、ハリー。きみが何処にいても。

         読んでくれてるかな? ハリー、私たちは味方だよ!

  ハリー・ポッターよ、永遠なれ



こんな個人的なメッセージを記念碑に書いておくものじゃないわと憤慨するハーマイオニーですが、ハリーはちょっと嬉しそう。..............と、2人は、1人の女の人がこちらを見ているのに気づきます。透明マントをかぶっているのに、彼女には見えているのでしょうか!? なぜだか、ハリーは女の人には自分達がここに来ることを知っていたような、そんな気がしました。
.........バチルダなのかもしれない。ダンブルドアが、彼女にハリーが来るかもしれないことを伝えていたのかも。墓地からここまで影のようについてきていたのは、彼女だったのか? 
「バチルダさんですか?」
透明マントをかぶったまま、ハリーがそう尋ねると、女性はうなずきました。2人は戸惑いながらも、女性のあとについて歩いていきます。導かれたのは1軒の家でしたが.....



She smelled bad, or perhaps it was her house: Harry wrinkled his nose as they sidled past her and pulled off the Cloak.


こんな風に訳してみました。
彼女の身体からは、ひどい匂いがした。もしかしたら、家のせいかもしれなかった。彼女の前を横歩きして通り過ぎ、透明マントを脱ぎながら、ハリーは鼻にしわを寄せた。

1) wrinkle ... しわを寄らせる
2) sidle ... にじり寄る、横歩きする

間近で見てみると、バチルダの様相はぞっとするほど奇妙でした。
透明な皮膚に落ち窪んでいるかのような目は、白内障でよどんでいます。切れた血管や斑点で、皮膚はしみだらけ。加齢臭( the odor of old age )もするし、埃まみれの不潔な衣服、腐った食べ物の匂い、虫食いだらけのショール、頭皮が見える薄い白髪.......。
まるで、お化けやないの。
「あなたが、バチルダさんですか?」
そうハリーが尋ねると、彼女はうなずいてみせるものの、けして喋りません。掃除に有効な魔法だけでなく、声まで失ってしまったのでしょうか?? たくさんの写真たてがあるのに気づいたハリーは、大半がフレームだけになっていて写真が抜き取られているのに気づきます。ある1枚の写真に、ハリーの目が留まりました。金髪で、快活そうな若い男の写真。ヴォルデモートに殺害された杖職人、グレゴロヴィッチのイメージに出てきたドロボウの顔! ハリーは思い出しました! ダンブルドアの伝記で、ボクはこの男を見たんだ! ダンブルドアと腕をくんでいたのが、この男だった!
「これは誰です!?」 ハリーは、バチルダに聞きます。..............返事はありません。
そのうち、バチルダは、ハリー1人についてくるよう2階を示します。怪しみつつも、階下で待つことにしたハーマイオニー。バチルダに導かれるまま、天井の低い寝室に入ったハリーは、その場所の暗さと臭さにたまらず、呪文で杖の先に灯りをともすのですが!
ぎょっ!?
バチルダが音もなく、ハリーのすぐそばに立っているじゃありませんか。
「ポッターかい?」 バチルダがささやきます。
「はい。何か、ボク宛てに預かっているものはありませんか?」
ハリーが尋ねた、そのとき.........!!



Then she closed her eyes and several things happened at once: Harry's scar prickled painfully; the Horcrux twitched so that the front of his sweater actually moved; the dark, fetid room dissoived momentarily. He felt a leap of joy and spoke in a high, cold voice: Hold him!


こんな風に訳してみました。
彼女は目を閉じた。すると、1度にいくつもの出来事が起こった。ハリーの傷はズキズキ痛み、ホークラックスはピクピク動き、ハリーの着ているセーターの胸の部分がはっきりそれとわかるほどだった。暗く、とてつもない匂いの部屋が一瞬消え、ハリーの胸は喜びにはじけた。そして、甲高く冷たい声でこう言った。そいつを捕まえろ!

1) twitch ... ぴくぴくする
2) fetid ...強い悪臭を放つ
3) dissolve ... 溶ける

わけがわからないまま、ハリーはバチルダに再び声をかけます。
「何か預かっているものは?」
「そこじゃよ」
あいまいに、ある物を指差すバチルダ。そちらに視線を移しかけたハリーは、視界のはしっこで、バチルダが怪しい動きをしたのをとらえます。驚いてバチルダを振り返ると!
・年老いたバチルダの身体は倒れている
・バチルダの首があったところから、巨大なヘビがにょろ〜〜〜ッ

ヘビのしっぽパンチが、容赦なくハリーを襲います。杖を落としてしまったハリーは、絶体絶命です。
「ハリー?」 階下から、ハーマイオニーの声がします。暗闇の中、転がっていたエンピツのような何かを踏みつけ、運よく自分の杖を取り戻すことができたハリーですが、額の傷は容赦なく疼き、ヘビのしっぽパンチを顔に浴びてしまい、大苦戦! 
「やつが来る! ハーマイオニー、やつが来る!」
騒動に気づいて駆けつけたハーマイオニーとともに、ヘビの攻撃から逃れようとするハリー。ハーマイオニーの呪文が化粧台を破壊すると、その破片がハリーの頬に! ハリーはハーマイオニーをぐいっと引き寄せ、ベッドからメチャメチャになった化粧台へと飛び移ると、壊れた窓から一気に外へ飛び出しました! 空中に浮かぶ2人、ハーマイオニーの叫び声が響きます。混乱の中、再びヴォルデモートと一体化した奇妙な感覚に襲われるハリーは、ヴォルデモートとともに叫び、ヴォルデモートの痛みに苦しみ、以前にもこんなことがあったと思いながら、意識がぼんやりしていくのでした.......。

そして。
両親が殺された晩のことを、ハリーはヴォルデモートの視点をとおしてイメージしていました。
ペティグリューの裏切りにより、「秘密の守人」の魔法は消えた。今はっきりと、ヴォルデモート(ハリー?)にはジェームズとリリーが隠れているその場所が見えていました。カーテンが開いたままだったので、居間の様子が手にとるようにわかります。
メガネをかけた背の高い黒髪の男が、杖の先から色とりどりのふわっとした煙を出し、青いパジャマを着た黒髪の赤ちゃんに見せてあげています。赤ちゃんは笑っていて、その小さな手で煙をつかまえようとしています。
赤い髪の女性が入ってきました。男は赤ちゃんを抱きあげ、女性に渡します。あくびをしながら、男は杖をソファの上に放り投げました.....。
ヴォルデモートはきしむ門を押し開き、家族に忍び寄ります。敷居に入ったとき、ジェームズが玄関ホールに走ってくるのが聞こえました。
「リリー! ハリーを連れて逃げろ! ヤツだ! 逃げろ! オレが食い止める!」
しかし、容赦ない死の呪文がジェームズに浴びせられました。
ヴォルデモートは間をおかず、上階に逃げたリリーを追います.....。



"Not Harry, not Harry, please not Harry!"
"Stand aside, you silly girl.....stand aside now."
"Not Harry, please no, take me, kill me instead..."
"This is my last warning."
"Not Harry! Please...have mercy.....have mercy....Not Harry! Not Harry! Please. I'll do anything..."
"Stand aside. Stand aside, girl!"


こんな風に訳してみました。
「ハリーはやめて。殺さないで。どうか、ハリーを殺さないで!」
「そこをどけ、愚かな女よ。さあ、どくのだ」
「ハリーだけは、どうかお願いです。私を、代わりに私を殺して」
「最後の警告だぞ」
「ハリーだけは、どうか.....お慈悲を。お慈悲を。ハリーを殺さないで。やめて。どうかお願いです、何でもしますから!」
「どけ。どくのだ!」


1) stand aside ... 道をあける、脇にどく
2) mercy ...慈悲、あわれみ

リリーが死の呪文に倒れ、ベビーベッドに1人取り残されたハリーは、母親が殺されてもずっと泣き声ひとつあげませんでした。ヴォルデモートは、慎重に杖をハリーの顔に向けます。そして、「アヴァダ・ケダヴラ!」と唱えた途端、ヴォルデモートは壊れました......。

ハリーの脳裏に、また別のイメージが浮かんできます。ヘビの姿、破片だらけのバチルダの家に、彼(ヴォルデモート)は立っていました。彼は見つけます。1枚の写真を.....。グレゴロヴィッチのもとから「あるもの」を盗み出した金髪の若い男が写っている写真を。

「ハリー、大丈夫よ、起きて! 起きて!」
ハリーは、テントの中のベッドに横になっていました。全身汗びっしょりです。ずっと看病していたのでしょう、アザになった目が痛々しいハーマイオニーの手には、ハリーの顔をぬぐい続けていたらしいスポンジが握られていました。
「とっても具合が悪かったのよ。ひどい状態で」
「どれくらい経ってるの?」
「何時間もよ。もうすぐ朝になるわ」
「それでボクは.....ずっと意識がなかったのかな」
「無意識というわけでは....。ずっと叫んだり、うめいたり、いろんなことを」
赤ちゃんのように泣いたのかもしれない、ハリーは思いました。
ハーマイオニーによると、ホークラックスはハリーの胸にピタリとくっつき、どうしても取り外すことができなかったので、切断の呪文を使わなければいけなかったのだとか。ヘビにかまれた傷もひどく、ハリーの胸にはロケットがつけた痣、腕には治りかけの傷口がありました。
あのバチルダはヘビだったという話を聞いたハーマイオニーは驚きます。本物のバチルダは、おそらくずっと前に殺されていたのです。ヘビ(ナギニ)がヴォルデモートにメッセージを送り、そして....。
起き上がろうとしたハリーを、ハーマイオニーは慌てて止めます。
「きみの方こそ休まなくちゃ。悪く思わないで、でも、かなりボロボロに疲れてるように見えるから。ボクは平気だ。しばらく見張りをする。杖はどこ?」
言いにくそうなハーマイオニー。
「杖はどこ!?」
ハーマイオニーはベッドの脇に近寄り、何かをハリーに見せました......



The holly and phoenix wand was nearly severed in two.


こんな風に訳してみました。
モチノキと不死鳥でできた杖は、もう少しで真っ二つに切断されそうな状態だった。

1) holly ... モチノキ
2) sever ...切断する

大事な、大事なハリーの杖。ヴォルデモートの攻撃から、何度も身を守ってくれたハリーの杖が、ヘビから逃れようと放ったハーマイオニーの呪文の跳ね返りを受けて折れてしまったようなのです。ハリーにせがまれて、ハーマイオニーが修復の呪文をかけても、杖は折れたまま....。灯りをともす呪文も、武装解除呪文も、もはや不死鳥の杖ではちゃんとした効力を生み出すことができないのでした。
「ハリー、ごめんなさいッ。私のせいだわ!」
「仕方ないさ」
そう言いながらも、ハリーは窮地に立たされた自分を感じずにはいられませんでした。オリバンダーがさらわれ、グレゴロヴィッチは殺された....。杖職人がいない今、どうすれば新しい杖を手に入れることができる?




第17章のおわり


第17章は、こんな風に締めくくられています。

「さてと」 
たいしたことじゃないさという声を装って、ハリーは言った。
「じゃ、きみの杖を借りるよ。ボクが見張りをしている間」
涙でぼんやりした顔のハーマイオニーは、自分の杖をハリーに手渡した。ベッドの脇に座ったままのハーマイオニーを残し、出て行くハリー。今は少しでも彼女から離れていたい、そんな心境だった。
 



これで第17章は、終わりです。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪
ぜひ一緒に原書を読んでみませんか?
日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。





参加しています♪

   







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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
Emiさん、こんばんは。
この章を読み進めてた時は、その展開の早さ、描写の上手さ、そしてVolのイメージのシンクロと、背筋をゾクゾクさせながら呼んでました。
スピード感がたまりません。
ハリーにずっと寄り添い、ハリーが魔法使いである事を最初に実感させた「不死鳥の杖」を、ここで破壊してしまう大胆さ、これすら後半への伏線となっているんだから驚きです。
私は何故か、この時点では、オリバンダーが「死んだ」と思い込んでました。なので、まさに絶体絶命と思いながら読んでました。
さらわれてたんですよね。
さて、ハリーの杖の「hollyとPhoenix」ですが、発音ちょっと違いの、一文字違いで「holy and Phoenix」となるんですよね。「神聖な、不死鳥」まぁ、そこまで駄洒落めいてないのかもしれませんが、1巻でハリーの杖がこれになったとき、そんな風に考えてました。
けんにぃ
2007/10/03 00:01
いつものことながら、けんにぃさんの深い読み方に敬服しております。すばらしいです。私は読んではいるんだけれども、先のことや過去のこととリンクしながら理解できていない...。このブログがなかったら、単に文章を追っかけておしまいにしていたハリポタかもしれません。ここで杖を折ってしまう。
たいていの読者は「ひえ〜。これはヴォルデモートの勝利でしょう」と思いますよね。ダンブルドアもいないのだし、ホークラックスも見つかっていないのですから。ハリーの杖の holly は確かに! 気づきませんでした〜〜〜。
Emi
2007/10/03 15:19
こんにちは!
先ほどはマイブログにご訪問いただき、ありがとうございます♪
私は今回初めて原書に挑んでいます。

いくつか原書の解説ブログ様を読ませていただいてますが、今後Emiさんのブログも参考にさせていただきますね!
私は今日やっとこさ、この17章を読み終えたところです。

何しろ英語力がないので、カメ並みのスピードですが、まずは自分で読んでから、1章づつ解説を読むようにしています。

日本語訳だけではなく、単語や文章の意味もあわせて載せていただいてるので、大変ありがたいです!
これからも通わせていただきますね!
よろしくお願いします♪
emiママ
2007/10/09 13:59
emiママさん、こんにちは! 
名前に共通点があって、とても嬉しいです。私もママなんですよ〜。母ちゃんという方があっているかもしれませんが^^; 
このブログと一緒に原書を読んでいただけると、私のカン違いにも気づかれるかもしれません。ぜひぜひ教えてくださいね。読み方には答えがないといいますが、文法的な間違いは正さないといけませんので。
今後ともよろしくお願いいたします!
Emi
2007/10/10 16:06

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