【ネタバレ注意です】 【第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次】 第14章のあらすじ グリモールド・プレイスへ逃げ帰るはずが、予期せぬアクシデントのため、遠く離れた森へ避難することになってしまった3人。大怪我を負ったロンのため、森の中で1泊することになる。やっと手に入れることができたロケットだったが、どうしても破壊する方法がわからない。空腹に耐えながら、森の中にそっと隠れているハリーたち。ヴォルデモートのイメージを、額の激しい痛みとともに垣間見たハリーは、彼がとうとう杖職人グレゴロヴィッチを探しあて、「ある物」をよこせと要求していることを知る。その「ある物」は、昔ある若い盗人に奪われてしまっていたのだった。どこかでみた覚えがある若い盗人の姿....。この男の正体は? そして、ヴォルデモートが探している「ある物」とは......。 第14章のはじまり 第14章は、こんな英文ではじまります。 Harry opened his eyes and was dazzled by gold and green; he had no idea what had happened, he only knew that he was lying on what seemed to be leaves and twigs. こんな風に訳してみました。 ハリーは、目を開けた。金色と緑(の光)に目がくらんだ。何が起こったのか見当もつかなかった。ただ、落ち葉と小枝のようなものの上に横たわっていることだけ理解できた。 1) dazzle ... 目をくらます 2) twig ... 小枝 魔法省を脱出してグリモールド・プレイスに帰り、クリーチャーの作るステーキ&キドニーパイ(本書271ページ)を食べるはずだったハリーたちは、どこかわからぬ森の中に倒れていました。ハリーは最初、ホグワーツの禁じられた森にいるのかと思いましたが、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でクウィディッチのワールドカップ大会が開かれた森であることが判明します。ハリーの近くには、ロンが倒れていました......。 第14章がわかる英文チェック 次の4つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも? The Polyjuice Potion was wearing off now: Ron was harlfway between Cattermole and himself in appearance, his hair running redder and redder as his face drained of the little color it had left. こんな風に訳してみました。 ポリジュース・ポーションの効果は消えかけていた。半分だけカタモールの姿のまま、その顔に血の気がなくなっていくにつれ、ロンの髪は次第に赤毛へと戻りつつあった。 1) wear off ... すりきれる、なくなる 2) appearance ... 外観 3) drain ... 排出する、流れ出る、尽きる 「なんで、ロンはこんな怪我を?」 そうハリーが尋ねると、ハーマイオニーは「姿あらわし」で失敗したのだと答えます。本当は、身体ごと全部が移動しないといけないのに、一部だけが置き去りになってしまうと、このような大怪我をしてしまうのです。ナイフで切りとられてしまったような傷口って、痛そう〜〜〜〜。 ハーマイオニーは、ロンの傷を Essence of Dittany で治療します。 dittany とは、リーダーズによれば「ハナハッカの1種」だそうです。昔は薬草として、実際に用いられていたそうで、お陰でロンの出血は止まり、傷跡は枯れてきて、開いていた傷口がゆっくり閉じていきました。....おお、なんとまぁマジカルな薬草でしょう。 「なぜ、こんな場所に? グリモールド・プレイスに戻ったと思っていたのに」 ハリーの言葉に、ハーマイオニーは涙ぐみながら答えます。 「もう、あの屋敷には戻れないわ。姿くらましをしたとき、ヤクスリーが私をつかまえたの。彼の力が強くて、グリモールド・プレイスに到着するまで振りほどけなかった....。あのドアを、きっとヤクスリーは見たに違いないわ。私たちの目的地があそこだと思って、ヤクスリーの力が弱くなったから、彼を振りほどいて、そしてこの場所に飛んできたの」 せっかくよい関係を築けつつあったクリーチャーのもとに、もう戻れない。デスイーターたちは、彼を拷問したりしないだろうか...心配するハリーです。 ロンの怪我がひどいので、ハリーたちはその森で1泊することにします。しっかり者のハーマイオニーは、なんと野営テントまでバッグの中に入れていました。 すごいっ! ハリーにテントの準備をさせると、彼女はすぐに知っている限りの防御・保護呪文を周囲にほどこしました。そして...。 "That's as much as I can do. At the very least, we should know they're coming, I can't guarantee it will keep out Vol....." こんな風に訳してみました。 「やれることはやったわ。少なくとも、デスイーターたちがやってきたら、わかるはずよ。遠ざけていられるか自信はないんだけどね、ヴォル....」 1) at the (very) least ... 少なくとも 2) guarantee ... 保証する ハーマイオニーの口から「ヴォルデモート」という言葉が出そうになった瞬間、ロンは「その名前を言うなよ!」と叫びます。顔をみあわすハリーとハーマイオニーに、 「ゴメン、でも、その名前、何かジンクスみたいなものを感じるんだ」と答えるロン。 実は、彼のこの憶測、外れてはいないんですよね....。後ではっきりします。 痛々しい様子のロン、思い出したように、カタモール夫婦が無事に逃げ切れたかなぁと心配をはじめます。お茶の準備をしていたハーマイオニーがじっとロンを見つめ、ハリーはなんだか彼女がロンにキスするような空気を感じて、慌てて「ロケット、持ってる?」と声をかけました。 ロケットが手に入ったことを知らなかったロンは、大喜び! 手に入れたロケットは、こんな形をしています。 ・ニワトリの卵ほどの大きさ ・S と表記してある ・小さな緑色の石がちりばめられてある ところが、ハリーが指でこじ開けようとしても、ハーマイオニーが「アロホモラ」と呪文を唱えても、ロケットにはまったく変化なし。それどころか、ロケットは微かに脈打っているように感じられるのでした.....不気味〜〜。 食料をなにも用意していなかったので、ハーマイオニーが森で見つけてきたマッシュルームを大なべで煮て、それを食べた3人。そうとうマズそうな感じです。料理のせいではないんですが、ハリーの額の傷がまたキリキリと痛みだします。グレゴロヴィッチに「それを渡せ」と詰め寄るヴォルデモートのイメージが見えてきました。 「それ、持ってない! ない、もう! 昔、盗まれた!」 今度は、ハリーの脳裏にグレゴロヴィッチの過去の記憶が見えてきます。窓枠に立った金髪の若い男....鳥のよう.....。 Harry saw the delight upon his handsome face, then the intruder shot a Stunning Spell from his wand and jumped neatly backward out of the window with a crow of laughter. こんな風に訳してみました。 ハンサムなその顔が喜びに満ちているのを、ハリーは見た。次の瞬間、その侵入者はスタニング・スペルを杖から発射し、くっくっくっという笑い声とともに窓の外へと背中から飛び降りていった。 1) delight ... 大喜び 2) intruder ... 侵入者 3) crow ... くっくっという喜びの声 いったい誰なの? この男! グレゴロビッチのもとから、ヴォルデモートが探し求めている何かを奪っていった、この大胆不敵なハンサム男の正体は......!? 美青年とくれば、もう、映画化されるのがますます楽しみになったりして。 「ハリー!」 突然、ハーマイオニーの声がします。ハリーは地面に倒れていました。 「あの男がグレゴロヴィッチを見つけた」 「ハリー、疲れているんだわ。見張りは私が代わる」 ハーマイオニーの言葉に、最初は大丈夫だと意地をはっていたハリーでしたが、ダメだと言い張るハーマイオニー。仕方なく、ハリーはテントの中に入りました。今見たイメージについて、ロンと話をするハリーですが、どうにも気になることが....。 Why did the young thief look familiar? こんな風に訳してみました。 あの若い男、どこかで見た覚えがあるのはなぜなんだろう? 1) thief ... どろぼう 2) familiar ... なじみがある ほらほら、出てきました! J.K.ローリング女史お得意の伏線です。グレゴロヴィッチから、ある大切なものを奪い去った若い金髪の男、第1巻から第6巻までに登場した覚えがありますか? ........私はさーっぱり思い出せませんでした。 「ドロボウが何を盗んだのか、見えなかった?」 と、ロン。 「ああ。.....何か、小さいものだった」 「ハリー、きみは、ヴォルデモートが、ホークラックスに変えたい物を探しまわっているとは思っていないんだろう?」 「どうだろう....。わからないけど、でも、もうひとつホークラックスを作ることは、ちょっと危険なんじゃないかな。ハーマイオニーが言ってたろ? あの男は、もうぎりぎりまで魂を削ってしまっているんだって」 「だよな。でも、もしかしたら、それに気づいてないのかも」 「ああ。.......もしかしたらね」 このハリーとロンの会話、実はある事実の伏線になってます! この会話を覚えておくと、あとで「ハハ〜ン」と納得できるかも?? それにしても、いったい、ヴォルデモートは何を探しているのでしょうか......。 第14章のおわり 第14章は、こんな風に締めくくられています。 グレゴロヴィッチが殺された今、浮かれ顔のドロボウが危険にさらされている。ハリーの心の中は、このドロボウのことでいっぱいだった。下の段のベッドからグ〜グ〜響いてくるロンのいびきを聞いているうちに、ハリー自身もゆっくりと眠りの世界へ落ちていった。 これで第14章は、終わりです。 いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪ 日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。 ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。 一緒に洋書を楽しみましょう。 参加しています♪ . |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
Emiさん、初めまして。 |
peach 2007/09/25 12:34 |
peachさん、なんと嬉しいお言葉でしょう! |
Emi 2007/09/25 16:59 |
恐縮ですけど、一部翻訳コメントです。 |
チビ 2007/11/04 13:17 |
うわ〜〜、先入観って怖い。 |
Emi 2007/11/04 23:05 |
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