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zoom RSS 第7巻 第11章 The Bribe

<<   作成日時 : 2007/09/18 00:06   >>

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Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US) Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)
J.K.Rowling (2007/07/21)
Arthur a Levine

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                  【ネタバレ注意です】




第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次




第11章のあらすじ

マンダンガスを捕まえに行ったクリーチャーは、ハリーの予想に反して、なかなか帰ってこなかった。不安な彼らの前に、突然ルーピンが現れる。「きみたちの手伝いをしたい」という嬉しい申し出をするルーピンだったが、彼が生まれてくるわが子を置いて仲間に加わろうとしていることを知ったハリーは、怒りを感じて追い払ってしまう。
険悪な雰囲気のなか、クリーチャーがマンダンガスを捕まえて戻ってきた! ロケットの行方を尋ねたハリーは、それがあるとんでもない女の元に渡っていることを知って、愕然となる......。




第11章のはじまり

第11章は、こんな英文ではじまります。

If Kreacher could escape a lake full of Inferi, Harry was confident that the capture of Mundungus would take a few hours at most, and he prowled the house all morning in a state of high anticipation.


こんな風に訳してみました。
インフェリでいっぱいの湖から脱出できる能力があるのならば、クリーチャーがマンダンガスを生け捕りにすることなど2〜3時間もあれば可能だろう。ハリーは期待に胸をふくらませ、午前中ずっと屋敷中をうろうろしていた。

1) Inferi ... インフェリウスの複数形
2) capture ... 逮捕、生け捕り
3) at most ... せいぜい多くても
4) prowl ... うろつく
5) in a state of ... 〜の状態で、〜のままで

でも、クリーチャーは戻ってきませんでした。その日も、そしてその次の日も。
おまけに、グリモールド・プレイス12番地の前には、デスイーターと思しき人影がうろつくようになっていました。ハリーたちが隠れていることはバレていないようですが、スネイプの存在を考えると、のんびり気分ではいられません。
インフェリというのは、インフェリウスの複数形ですが、これは闇の魔法使いが魔法で操っている死体のことです。ヴォルモートがホークラックスを隠した洞窟には、このインフェリウスがうようよしていました。湖の水を飲むと、引きずり込まれてしまうのです。前章のクリーチャーの話から、シリウスの弟であるレギュラスは、このインフェリウスに湖底に沈められ、死んでしまったことがわかっています.....。




第11章がわかる英文チェック

次の5つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも?

Restless and irritable, Ron had developed an annoying habit of playing with the Deluminator in his pocket:


こんな風に訳してみました。
落ち着かなくて不安で、ロンはポケットの中のデルミネーターで遊ぶ、実に気に障る癖をつけ始めていた。

1) restless ... 落ち着きなく
2) irritable ... 過敏な、短気な

デルミネーターは、ダンブルドアがロンに残した遺品で、ライターのような形をしています。電気を消したり、点けたり、消したり、点けたり、消したり、点けたり.....することができるんですが、ダンブルドアからもらった「 The Tales of Beedle the Bard 」を読んで研究中のハーマイオニーは、気に障って仕方ありません。「ちょっと、いい加減にしてくれない!?」と、いらいらして怒鳴ります。ロンとハーマイオニーが、いつもの口論をはじめたそのとき、カチャリと音がし、チェーンがこすれるような音が聞こえました。.......誰? 誰かがグリモールド・プレイスに入ってきた!?
マッド・アイの巧妙な仕掛けにも動じないその人物に杖を向け、「動くな!」と命じるハリー。現れたのは、ルーピンでした。ロンとハーマイオニーは安心して杖をおろしてしまいますが、「(間違いなくルーピンか)証明しろ」と叫び返すハリーの態度、さすがです。

ルーピンは、日刊預言者新聞をもってきてくれました。デスイーターがハリー達を襲ったという話にびっくり仰天。ハリー達に、これまで起こった出来事を話してくれました。
・スクリムジョール魔法大臣は、デスイーターに殺された。
・殺される前にハリーのことについて聞かれたが、何の情報も与えなかった。
・「隠れ穴」は隅々まで調べられた。
・ディーダラス・ディグル(騎士団メンバー)の家は燃やされた。
・トンクスの家族は、磔の呪文をかけられた(でも、無事)。
・ハリーは、ダンブルドア殺害の容疑者となっている。
・マグル生まれの者は、弾圧を受けている。
ますます危険な立場のハーマイオニー!
「そんなこと、みんなが認めるわけないさ」 と、ロン。
「現に起こっているんだよ。マグル生まれの者は、次々に召集されているんだ」
ルーピンの口から、マグル弾圧の詳細が語られました.....。



"Nevertheless, unless you can prove that you have at least one close Wizarding relative, you are now deemed to have obtained your magical power illegally and must suffer the punishment."


こんな風に訳してみました。
「にもかかわらず、少なくとも1族の魔法族と親戚関係でない限り、身につけている魔力は不法に得たものとみなされ、処罰されることになっているんだ」

1) nevertheless ... それにもかかわらず
2) relative ... 親族
3) be deemed ... 〜と考えられる
4) obtain ... 得る

ルーピンの言葉に、ロンはハーマイオニーに向かってこう言います。
「ボクの家系を教えるよ。きみはボクの従姉妹だって、そう言えばいいのさ」
ハーマイオニーを思うロンの気持ち! この言葉には胸を打たれます。
ホグワーツ学校に入学するにも、「マグル生まれでない証明」を魔法省に示さなければならないことになっているのだとか! 人種差別です、これって。視野が狭いぞ、ヴォルデモート。
やがて、ルーピンがためらいがちに切り出しました。



"Can you confide in me what the mission is?"


こんな風に訳してみました。
「その使命とは何なのか、私に打ち明けてくれないか?」

1) confide in ... (〜に)打ち付けて相談する

その使命とは、ダンブルドアがハリーに託した「ホークラックス破壊」の任務です。
騎士団の1人であり、ジェームスやシリウスの旧友でもるルーピンが味方についてくれれば、こんなに心強いことはありません。でも......。
「トンクスはいいの?」
「彼女は大丈夫。実家に帰っているから....。身ごもっているんだ」
おめでたいニュースなのに、ちっとも嬉しくなさそうなルーピンです。
「ハリー、きみのお父さんも、私がきみを手助けすることを望んでいると思うよ」
「............どうかな。ボクの父さんは、なんで自分の子どもについていてやらないのかって不思議がると思うけど」
ルーピンの顔色が変わります。
「きみは、わかっていないんだ」
「じゃ、説明して」
「私は...............トンクスと結婚してはいけなかった。彼女を社会から引きずり出してしまった。狼人間がどんな風に人に見られているか、きみは知らないんだ。狼人間とわかれば、誰も私に話しかけようとはしない! 生まれてくる子どもが、私のようだったらどうする? もし万一そうでなかったとしても、きっと私の存在を恥じるに違いない!」
「確かにね。ボクなら恥だと思うだろう」
ハリーの胸には、激しい怒りの気持ちが湧き起こっていました。ルーピンは、まるで頬をひっぱたかれでもしたかのように、ハリーを見つめます。
「マグルに対して、もしそれほどまでに厳しい社会になるんなら、騎士団の一員で、しかも狼人間の親をもつハーフの子どもは、どんな扱いを受けることになるか.....。ボクの父さんは、母さんとボクを命をかけて守ろうとした。なのに、あなたは子どもを見捨て、ボクらと冒険に出かけたがっている」
「な............なんてことを!」
「信じられないよ」
たじろぐルーピンに、ハリーは容赦なく続けます。
「ディメンターに立ち向かえと教えてくれたあなたが......弱虫だったなんて」
あちゃ〜〜〜〜っ! ハリーったら、なんてことを。
侮辱されたルーピンは、当然のごとく激しい怒りに燃え、魔法でハリーを吹き飛ばすと出て行ってしまいます。
「なんてひどいことを言うのよ」
ハーマイオニーとロンの非難めいた視線に、ハリーはポツリと言います.........。



"Parents," said Harry, "shouldn't leave their kids unless........unless they've got to."


こんな風に訳してみました。
「親というものは」 ハリーが言った。「子どもから離れてはいけないんだ。.......どうしてもそうしなければならない場合のほかはね」

1) have got to ... 〜しなければならない

両親に死に別れたハリーだからこそ、ルーピンの態度をどうしても許せなかったんですね。子どもの立場として、なんとしてもルーピンを母となるトンクスの元に戻したかったのだと思います。ロンとハーマイオニーの視線を気にしつつ、ハリーはルーピンが持ってきてくれた日刊預言者新聞をぱらぱらとめくり、ダンブルドア一家の写真を見つけます。
・パーシバル(ダンブルドアの父) ... とってもハンサム
・アリアナ(ダンブルドアの妹) ... パン1斤より小さい赤ちゃん 変わったところなし
・ケンドラ(ダンブルドアの母) ... 漆黒の髪 ネイティブアメリカンの顔立ち
・アルバス(本人)とアバフォース(弟) ... そっくり 肩の長さの髪 
ダンブルドアについて書かれたリタ・スキーターの記事を読むハリーですが、彼女はいつにもまして言いたい放題です。7歳までには、魔法が使えるのかスクイブなのかがわかるといった情報以外、私もイライラしながら読みました。
と.....!!



He was in the process of lowering the newspaper, to ask Ron's and Hermione's opinion, when a deafening crack echoed around the kitchen.


こんな風に訳してみました。
ロンとハーマイオニーの意見を聞こうと、新聞をおろしかけたそのとき、耳をつんざく「バチッ」という音が台所の辺りでこだました。

1) deafen ... (大音響などで)耳を聞こえなくする

「姿あらわし」の音! それは、マンダンガスを連れたクリーチャーでした!
「遅れて申し訳ございません。こやつめ、捕まるまいと隠れ穴や仲間をたくさん用意しておりまして.....」
ハリーに対するクリーチャーの言葉や態度は、別人のように丁寧です!
逃げようとする往生際の悪いマンダンガスに、ハリーがロケットの行方を詰問すると、思いがけない答えが返ってきました。ある魔法省の女に、違法にモノを売買していた現場を見逃す代わりに、持っていたレギュラスのロケットを渡すよう言われたというのです。その女は、ヒキガエルみたいな顔だったとか.......!
アンブリッジだ〜〜〜〜!!



第11章のおわり


第11章は、こんな風に締めくくられています。

ハリーは顔を上げた。彼の驚きは、ロンやハーマイオニーの表情にも表れていた。右手で覆った額の傷が、またチクチクと痛みだしたようだった。
 

これで第11章は、終わりです。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪
日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。





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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。
すごく丁寧な原書解説ですね〜。読み終えてしばらくになるので細部を忘れちゃってましたが、こちらを拝見して思い出し、うれしくなっちゃいました♪
この章は、ルーピン先生とハリーの会話が心をうちましたよねー。ルーピン先生は、いつもハリーを暖かく見守って力になってくれる、というイメージが強かったのに、7巻では苦悩の人で、ハリーにまでお説教される始末。情けないけど、その人間味あふれるところに胸キュンの雪いちごでした。ハリーの一言の切なさも、きゅーん。
まぁ、この章で一番のけぞったのは、指輪の行方ですが・・・。マンダンガスの仕業だけでもキレてたのに、よりによってアンビーに横取りされていたとは。ここにきて、最終回主要人物総出演の意図をひしひしと感じました・・・。(会いたくなかったです〜)
雪いちご
2007/09/24 15:14
先日、コメントさせていただきました♪
丁寧といっていただいて嬉しいです。このブログのお陰で、他のことができなくなっています...^^;
ルーピン先生は、トンクスと結婚してから弱くなったような気がします。守るべきものがあると強くなれる人と、守るべきものがあるから大胆になれない人と、守るべきもののために苦しむ人と、さまざまなんですね。
アンブリッジは、森で襲撃されてそのままおとなしくなるかと思っていました! 意外性のある復活ですよね! 私も会いたくなかったです。
雪いちごさん
2007/09/25 11:11
こんにちは、今になってやっと11章を読み終えました。^^;
ところで、私の貧弱な英語能力からなので不確かなのですが…

一番最後の一文、「The scars 〜」は、もしかしてハリーの右手の甲に残る「I must not tell lies」の事かしら?! と悩み中です。

アンブリッジがまたまた登場、ということで関連してるかも、と思うのですが、Emiさんはどお思われますか??
たけとも
2008/03/03 23:11
たけともさん、こんにちは! お久しぶりです♪
私も右手の甲のあの傷だと思いますよ〜〜〜(*^^*) 久々にアンブリッジの存在を感じ、ハリーもあの嫌な過去を思い出したんでしょうね!
Emi
2008/03/04 09:32
Emiさん、こんにちは。
またまた細かい(しかも、あまり英語の勉強には関係ない)ような「?」ですが、提示させてください。
この章の始めの方で、ルーピンがグリモールドプレイスに訪ねてくる場面。マッド・アイの仕掛けに対してルーピンが言います。
'It was not I who killed you, Albus'
あれあれあれ。なんでここにアルバス?マッド・アイのファーストネームはアラスターじゃなかったっけかな。ローリング女史のケアレスミスか、はたまた何か奥深い仕掛けがあるのか。

ついでに、日本語版を初めて読んでみて、少々気になったのが、この後に続くハリーの台詞:
'Show yourself!'
翻訳では「姿を見せろ!」になっています(ちなみに初版)。
しかし、前後関係や諸々の設定を考えると、Emiさんの「証明しろ」がずっと的確な表現だと思います。
そういえば、3巻でスネイプが、忍びの地図に対して命令した時も、確か'Show yourself!'と言ってましたよね。
ねこ
2009/07/25 23:49
ねこさん、こんにちは!

It was not I who killed you, Albus.

こうルーピンが話しかけたのは、呪文をかけたマッド・アイに対してではなく、亡霊のように現れたダンブルドアの幻影に向かって言ったのです(たぶん)。
本当にダンブルドアを殺害したスネイプ以外の人間なら、「私じゃない」と弁明するでしょうからね! きっと、それが合言葉になっていたのだろうと思いますが、いかがでしょうか????
Emi
2009/07/26 12:02
ああ〜、そうでした。Emiさんありがとうございます。
一言一言よく読んでみたら、長い髪と顎髭って書いてありました。ダンブルドアだ〜。
考えてみれば、マッドアイはスネイプに殺されたわけでもないし、この仕掛けを作った時、あれほどすぐに自分が死ぬなんて思っていなかったはずですものね。
ねこ
2009/07/26 17:40
(^^)
Emi
2009/07/26 18:16

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