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zoom RSS 第7巻 第10章 Kreacher's Tale

<<   作成日時 : 2007/09/14 22:02   >>

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                  【ネタバレ注意です】




第7巻 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 これまでの目次




第10章のあらすじ

デスイーターの襲撃を逃れ、グリモールド・プレイス12番地に逃げ込んだハリー、ロン、ハーマイオニー。翌朝早く、1人目覚めたハリーは、孤独感を覚えながら、屋敷の最上階へと向かった。そこには、名付け親シリウスの部屋があった。懐かしい父親の写真、シリウスの思い出がつまった部屋.....。ふと、ハリーは床に落ちている手紙に気づく。それは、なんとハリーの母であるリリーが書いた手紙だった。ハリーが1歳の誕生日を迎えた後、お祝いのプレゼントをくれたシリウスに宛てて書かれた手紙の1部だったのである。その手紙の続きは、部屋中どこを探しても見つからなかった。謎めいた文面に、ハリーの心は動揺する。
部屋を出ると、向かい側のドアに「R.A.B.」の文字を発見! すりかえられたヴォルデモートのロケットに1歩近づいたのではないかと期待するハリーだったが、これまたどこを探しても、本物のロケットは見つからない。
すべての鍵を握っていたのは、屋敷しもべ妖精のクリーチャーだった。
長い年月を経て、今やっとクリーチャーの口から明かされることとなった、ヴォルデモートのホークラックスの秘密とは.........!?




第10章のはじまり

第10章は、こんな英文ではじまります。

Harry woke early next morning, wrapped in a sleeping bag on the drawing room floor.


こんな風に訳してみました。
翌朝早く、応接間の床の上で寝袋にくるまって寝ていたハリーは、目が覚めた。

1) drawing room ... 応接間

ロンとハーマイオニーの寝息が聞こえてくる、静かな朝です。
ハーマイオニーの腕は床に伸び、彼女の指はロンの指先に触れんばかりでした。きっと、昨夜は手をつないだまま2人は眠ったに違いない....。そう思うと、寂しさを感じずにいられない(ジニーと別れたままの)ハリーなのであります。
そっと起きあがると、薄暗い屋敷の中を、杖の光を頼りに歩き出すハリー。階段の上へ上へとのぼっていきます。最上階には、2つの部屋が並んでいました。「シリウス」というネームプレートがかかったドアがあります。シリウスの部屋! これまでハリーは、1度も入ったことがありませんでした。杖を高く掲げたまま、部屋の奥へ進んでいくと.....。




第10章がわかる英文チェック

次の5つの英文を読めば、この章がなんとなくわかるかも?

The room was spacious and must once have been handsome.


こんな風に訳してみました。
その部屋は広く、かつては立派であったろうと思われた。

1) spacious ... 広い
2) handsome ... りっぱな、すばらしい、美しい

大きなベッド、ビロードのカーテンがかかった窓、埃のつもったシャンデリア.......。
シリウスならではの装飾品も飾られていました。永久接着呪文のかかったグリフィンドールの旗や、オートバイ(マグル製)の写真、ビキニ姿の女性(マグル)たちが写ったポスターなどは、「スリザリン一家」であったシリウスの家族を、ものすごく激怒させたに違いありません。

シリウスの若かりし頃の写真もありました。
ハリーの父親、ジェームスは、ぼさぼさの黒い髪にメガネをかけています。
ハリーそっくりです。
その隣に写っているのが、シリウス。ハンサムで、ちょっとばかり横柄な感じ。
彼の右には、ペティグリュー。頭ひとつ分以上に小柄で、太っていて、涙目です。
ジェームスの左には、ルーピン。ちょっとばかりみすぼらしい感じで、こうして仲間に入れてもらっているのが意外だというような顔をしているようです。

ハリーは、床に落ちていた紙を拾いあげました。手書きの手紙で、くしゃくしゃになっています。シワを伸ばし、読みはじめるハリー。こんな内容が書いてありました。

親愛なるパッドフット
ハリーの誕生日プレゼント、ありがとう! ホントにありがとう! 今のところ、彼の1番のお気に入りよ。1歳なのに、おもちゃの箒でビュンビュン飛びまわっているわ。とても楽しいみたい。どんな感じか、写真を同封するわね。2フィート程しか浮いていないんだけれど、もう少しでネコを殺してしまいそうになったし、クリスマスにペチュニアが贈ってくれたどうしようもない花瓶を壊してしまったの(文句はないけれどね)。ジェームスはおもしろがっていて、きっと最高のクウィディッチ選手になるに違いないって。部屋中の装飾品を片付けなくちゃいけない羽目になったし、彼が楽しんでいるときは目が離せないんだけどね。
きわめて静かな誕生会をしたの。私たち2人と、それからバチルダが来てくれたわ。とても私たちに親切で、ハリーのことを溺愛している方なの。あなたが来られなくて、残念だったわ。でも、騎士団のことが最優先ですものね。それに、まだハリーは自分の誕生日さえわかっていない年齢なんだから! 隠れていなければいけない状況に、ジェームスは落ち着かないみたい。私には何も言わないけど、でもわかるの。ダンブルドアが透明マントをまだ持っているので、ちょっと探索に出かけるということもできないし。あなたが訪ねてくれれば、ジェームスはきっと元気になるわ。ウォーミィ(ワームテール)も先週末に来てくれたのよ。少し落ち込んでいるみたいだったけれど、きっとマッキノンのニュースのせいね。私もその話を聞いたとき、午後中ずっと泣きどおしだったから。
バチルダは、しょっちゅう立ち寄ってくれます。ダンブルドアのことをよく知っている、魅力的な方よ。彼が知ったらどう思うか、ちょっと怪しいものだけど! どこまで彼女の話を信じていいのかわからないわ。だって、信じられないと思わない? ダンブルドアが...... 

  
パッドフットというのは、シリウスの愛称です。明らかに、これはリリーの書いた手紙でした。初めて目にした、母の筆跡....。リリーの「 g 」の形は、ハリーの「 g 」とそっくり同じでした。彼女が確かに実在していたことの証を、ハリーは手にしたのです。

ネコを飼っていたんだ.....。たぶん、父さんと母さんと一緒に殺されてしまったんだろうな.....。それとも、誰もエサをくれる人がいなくなって、どこかに行ってしまったのかもしれない。シリウスが、ボクに最初の箒を買ってくれたんだ。父さんも母さんも、バチルダを知っていた......。ダンブルドアが、彼女を紹介したんだろうか? ダンブルドアがまだ透明マントを持っている......? なぜだ? なんかおかしい....。


尻切れトンボになっているリリーの手紙の続きを探しまわるハリーは、衣装ケースの引き出しの下に、1枚の写真の切れ端が落ちているのを見つけました。
黒髪の赤ちゃんが箒にまたがり、写真の中を行ったり来たりしています。ハリーです。あとを追いかけているジェームスらしき男性の足が写っていますが、破れているので全体像はわかりません。

そこに、ハリーがいなくなっていて大慌てのハーマイオニーが現れます。
「黙って行かないで、ハリー! お願いだから。死ぬほどびっくりしたのよ!」
ハリーは、リリーの手紙や写真をハーマイオニーに見せました。それから、朝食をとろうと階下に向かいかけたハリーの目に、あるサインが目に留まります.....。



It was a pompous little sign, neatly lettered by hand, the sort of thing that Percy Weasley might have stuck on his bedroom door:
Do Not Enter
Without Express Permission of
Regulus Arcturus Black


こんな風に訳してみました。
それはもったいぶった小さなサインで、丁寧に手書きされており、パーシー・ウィーズリーが、自分の寝室のドアに貼っておくような感じのものだった。
特別の許可なくして
ここに入るべからず
レギュラス・ブラック


1) pompous ... もったいぶった
2) neatly ... きちんと

シリウスの隣の部屋、そこは弟レギュラスの部屋でした。頭文字を見て驚くハリー。その文字こそ、まさに偽のホークラックスに同封されていたメモに書かれていた「R.A.B.」そのものだったからです。
レギュラスの部屋を探しまわる3人ですが、ヴォルデモートのホークラックスは見つかりません。そのとき、ハリーが思い出します。屋敷しもべ妖精であるクリーチャーが、がらくたをいっぱい集めていたことを!



"Two years ago," said Harry, his heart now hammering against his ribs, "there was a big gold locket in the drawing room upstairs. We threw it out. Did you steal it back?"


こんな風に訳してみました。
「2年前」 ハリーは、激しい動悸を感じながら言った。「上の応接間に、大きな金色のロケットがあった。ボクたちが処分したんだ。また盗んだのか?」

1) hammer ... 打ち付ける
2) rib ... あばら骨
3) throw out ... 捨てる

「そのとおりです」 クリーチャーは、答えます。
「今どこにある?」
「なくなりました」
「なくなった? どういう意味だ」
「マンダンガス・フレッチャーが盗んでいったのです」
くわ〜〜〜〜〜、あの男! マッド・アイを見殺しにした、殺される原因にもなった、あの卑怯な騎士団員です。ゆ、許せん! クリーチャーは、なおもこう口走ります。
「マンダンガスが、すべてを奪っていった! ベラトリクスさまやナルシッサ(マルフォイのママ)さまの肖像画、奥様の手袋、家紋の入ったゴブレット、それから、あのレギュラスさまのロケットまで! 私は仰せのとおりにできなかった! クリーチャーは間違っていた!」

そして、クリーチャーの口から信じられないヴォルデモートの策略が! 
ヴォルデモートは「ある計画」のため、レギュラスの屋敷しもべ妖精だったクリーチャーを借りました。彼がクリーチャーとともに向かった先は、あの洞窟....。ダンブルドアとハリーが訪ねた、あのおぞましい洞窟だったというのです......。


There was a b-basin full of potion on th island. The D-Dark Lord made Kreacher drink it..."


こんな風に訳してみました。
「島には、ポーションがいっぱい入った...す、水盆がありました。や、闇の帝王は、私にそのポーションを飲むよう命じたのです」

1) basin ... 水盆

第6巻でダンブルドアが苦しんだように、クリーチャーも苦しみました。でも、ヴォルデモートは無慈悲に笑い、命じ続けたのです。空になった水盆に、ホークラックスを置くと、またポーションで水盆を満たし、クリーチャーを島に置き去りにしてボートで行ってしまいました。
1人になったクリーチャーは、第6巻のダンブルドアのように喉がからから.....。湖の水を飲もうとした途端、現れた死体(?)に湖底にひきずりこまれそうになります。
しかし、屋敷しもべ妖精には、魔法使いにはないパワフルな魔力がありました。
レギュラスの命令どおり、屋敷に「姿あらわし」で帰ってきたクリーチャーは、心配していたレギュラスに事の全容を話します。あまりの仕打ちに驚くレギュラス、そして決心したのです。
「ヴォルデモートの策略を、阻止してやろう」と。
再び洞窟に行くよう、レギュラスはクリーチャーに命じます。そして、偽のロケットを手に、彼も洞窟に向かうのです。今度ポーションを飲み干したのは、レギュラスでした。彼は事前にクリーチャーに約束させたのです。
・水盆が空になったら、偽のロケットと本物を入れ替えろ。
・用が済んだら、クリーチャー1人で屋敷へ戻れ。
・誰にも、女主人(レギュラスの母親)にさえ、このことを話すな。
・本物のロケットを破壊しろ。
そして、クリーチャーは、ロケットの交換が済んだ後、湖底にひきずりこまれていくレギュラスの最期を見たのだと......。

クリーチャーを詰問してしまうハリーに、ハーマイオニーは言います。
「屋敷しもべ妖精は、親切にしてくれる主人に忠誠を誓うのよ」
シリウスが、もう少しクリーチャーに優しい言葉をかけていたら.....。クリーチャーはマルフォイ家に逃げたりしなかったかもしれない.....。
ハリーはダンブルドアの言葉を思い出しました。
「クリーチャーにも人間と同じように感情があるのだよ。そんな風に、シリウスは見ておらんだったのかもしれんな」 
大好きなシリウスが犯していたのかもしれない過ちを、ハリーも認めざるをえませんでした。そして......。



"Kreacher, I want you, please, to go and find Mundungus Fletcher."


こんな風に訳してみました。
「クリーチャー。きみに頼みがあるんだ。ここを出て、マンダンガス・フレッチャーを見つけてきてくれないだろうか?」

1) I want you to... あなたに〜してほしい

ハリーのこの口調の変化に、クリーチャーの態度は一変します。ハリーが、レギュラスの偽ロケットをクリーチャーに渡し、「きみが持っている方がいい。レギュラスさんも喜ぶと思うよ」と言うと、クリーチャーは嬉しさのあまり発狂状態!
ハーマイオニーの言うとおり、屋敷しもべ妖精にだって心があるのですよね。頼みごとをするんなら、それなりの頼み方があるっていうもの。「ハリー・ポッターと秘密の部屋」以降、ドビーがハリーを尊敬し続けているのも、最初に彼が示した優しさのせいだったのかもしれません.....。



第10章のおわり


第10章は、こんな風に締めくくられています。

クリーチャーは、ハリーとロンに向かって深々とお辞儀をした。それから、ハーマイオニーのいる方向に、ぶるぶるっとおかしな痙攣をしてみせた。もしかしたら、敬意をあらわす会釈のつもりだったのかもしれない。そして、クリーチャーは「姿くらまし」した。いつもの「バチンッ」という大きな音とともに。
 

これで第10章は、終わりです。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます♪
日本語訳など、カン違いがありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
ハリポタ大好きというみなさんのご感想、心からお待ちいたしております。



参加しています♪

   





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも楽しみに読ませていただいてますが、コメントは初めてです!子供が寝静まってから、Emiさんのところにお邪魔するのが日課の3匹の母です。
私はこの章が大好きで、15章を拝見してから戻ってきちゃいました。
クリーチャーもいい奴なんですよね。
りりーの手紙を見つけたハリーとか、この章は何度も読みたくなります。Emiさんの解説はとてもわかりやすく、英語が全くダメな私ですがUS版が読んで見たくなり、本屋へ行きましたが在庫ナシでした!!
これからも更新楽しみにしていますので、お身体に気をつけて頑張ってください!!
ぴよぴよ
2007/09/26 23:00
ぴよぴよさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです。子どもさんを寝かしつけてからの日課にしていただいているんですね! それでは私もお疲れのぴよぴよさんのために、頑張ってハリポタを読み続けなければ!!
和訳って、かなり難しいです。ちゃんと勉強したこともないので、原文をあまりいじらないように、でも日本語で読んでおもしろいようにと工夫しているつもりなのですが、なかなかイケルと思えるような和訳になってくれません。ぴよぴよさんのハリポタのイメージを壊さないように頑張りますが、お気づきの点は遠慮なくおっしゃってくださいね!
勉強します。
Emi
2007/09/27 14:29

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